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01思想・人権・人間論
死について考える<遠藤周作>
■死について考える<遠藤周作>光文社文庫 201803 20〜40代にかけて3回の胸の手術を経験し、絶望の日々を送った。手術をしては再発する繰り返しを続け、「死んだ方が楽だ。苦しまなくてすむ」と思った。上顎がんの疑いでも手術を受け、25歳のお手伝いさ... -
05医療
いい覚悟で生きる がん哲学外来から広がる言葉の処方箋<樋野興夫>
■いい覚悟で生きる がん哲学外来から広がる言葉の処方箋<樋野興夫>小学館 201802226 がんで苦しんでる人でも、24時間忘れられず苦しんでいるわけではない。「心の宴会」を持つことで、苦しみや傷ついた気持ちを忘れる時間が増えていく。忘れられな... -
12小説・エッセー
生き上手 死に上手<遠藤周作>
■文春文庫 20180305 「ひとつだって無駄なものはないんです。僕が味わった苦しみ。僕が他人に与えた苦しみ」。罪でさえも意味がある。 死んだ父や母や兄姉と、盆の間は交流したいという願望は日本人に特有のものである。それは死んだ肉親が自分からそう... -
05医療
がん哲学外来へようこそ<樋野興夫>
■がん哲学外来へようこそ<樋野興夫>新潮新書 201802 がん哲学外来は、病理学の専門家である著者が、2008年に順天堂医大で無料の相談活動としてはじめた。傾聴とは似て異なる。患者の話をひたすら聴くだけでは、人間同士の対話に至らないことがままあ... -
05医療
がんでも長生き 心のメソッド<保坂隆、今渕恵子>
■がんでも長生き 心のメソッド<保坂隆、今渕恵子>マガジンハウス 20180120 乳がんがあちこちに転移してしまったコピーライターの女性と、精神腫瘍科の医師の対談。 がんになってしまった恐怖や後悔、不安にどう対応したらよいのかを対談形式でわか... -
05医療
がんになったら手にとるガイド もしもがんが再発したら
■患者必携 がんになったら手にとるガイド <国立がん研究センター がん対策情報センター> 20180112 自分だけで何もかも抱えこもうとしないで、できるだけ周りの協力を求めていきましょう。 ・国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サ... -
09中南米
キューバ変貌<伊高浩昭>
■キューバ変貌<伊高浩昭>三省堂 20171224 ▽16 ゲバラのコンゴ作戦挫折がほぼ確定的だった時期に、キューバ共産党が発足し、その最初の中央委員会でカストロは「遺書」を公開した。ソ連の思惑にこたえて、ゲバラとの別離、ゲバラがキューバ国籍を捨てた... -
09中南米
キューバへ行きたい<板垣真理子>
■キューバへ行きたい<板垣真理子>20171227 ▽26 ヘミングウエイは革命前のキューバ共産党にもっともカンパした外国人だった。バチスタの再三の食事の招待にも応じなかったという。 ▽31 サンティアゴ・デ・クーバは、1514年につくられ、1522年から1589年... -
20映画・美術館など
エルネスト
オダギリジョーの演技がすばらしい。ゲバラが広島を訪れる場面からはじまり、一転、ボリビアの青年たちがキューバに医学を学びに留学する場面に飛ぶ。そのなかに日系人のフレディ前村もいた。「自由の国」キューバに来た初々しい留学生たちが、政治活動... -
20映画・美術館など
台湾萬歳 20171009
若い人ならば、日本語をしゃべる人がいる、という驚きを感じるだろう。 ワサビ醤油で刺身を食べて、日本から伝わった方法で漁をして、正月の食卓にも刺身が並んで……。 日本と沖縄と中国の影響も受けた重層的な文化と、山に住む少数民族の伝統文化も... -
11歴史〜現代史
鉄砲を捨てた日本人<ノエル・ペリン 川勝平太訳>
■鉄砲を捨てた日本人<ノエル・ペリン 川勝平太訳>中公文庫 20171007 1543年に種子島に鉄砲が伝来し、戦国大名たちは競って鉄砲を導入した。名乗り合ってたたかうという戦のスタイルを根本的に変えてしまった。16世紀末の日本は、世界のどの国よりも... -
Uncategorized
生物と無生物のあいだ<福岡伸一>
■生物と無生物のあいだ<福岡伸一>講談社現代新書 20171006 福岡氏の説く「動的平衡」とは何を意味するのか知りたくて、読んでみた。 推理小説を思わせる達意の文章で、分子生物学の最先端の歩みをしろうとにもわかりやすく紹介している。 細菌に... -
05環境・農業
福岡伸一、西田哲学を読む 生命をめぐる思索の旅 <池田善昭、福岡伸一>
■福岡伸一、西田哲学を読む 生命をめぐる思索の旅 <池田善昭、福岡伸一> 20171004 ピュシス(自然=本来の実在)は常に隠されている存在であり、矛盾や相反するものが往々にしてひとつになっている。一方ロゴスの立場は、自然は人間の理性によって... -
20映画・美術館など
おくじらさま 20171002
イルカ漁についての映画といえば、「ザ・コーブ」が有名だ。「残虐なイルカ漁」を告発して評判を呼び、アカデミー賞を受賞した。クジラを食べるのがあたりまえの私たちから見ると内容はとんでもなかったが、エンターテイメントとしてはおもしろかった。 ... -
文化人類学・構造主義
街場の共同体論<内田樹>
■街場の共同体論<内田樹>潮出版社 20170908 子どものころ、人のために尽くす人こそが「えらい人」だと素朴に信じていた。すし屋さんや自転車屋さん、お百姓さん……といった仕事によって近所のおじさんたちを「すごい人だなあ」と思っていた。 1980年... -
12小説・エッセー
イエスの生涯<遠藤周作>
■イエスの生涯<遠藤周作> 20170925 遠藤周作が描くイエスの伝記。 ローマ帝国によって支配されている時代背景や、傀儡政権のように統治する宗教指導者や権力者、政治犯たちの立場と心理を小説家の想像力で具体的に描くことで、イエスの生き様の意味... -
01思想・人権・人間論
哲学の冒険<内山節>
■哲学の冒険< 内山節>平凡社ライブラリー 20170928 中学生が「美しい生き方」を模索するため哲学を学ぶという構成だが、内容は大人むけだ。「ソフィーの世界」など、良質な哲学入門書はほかにもあるが、この本は、哲学史を見渡すのではなく、哲学を人生... -
01思想・人権・人間論
いつでも死ねる<帯津良一>
■いつでも死ねる<帯津良一>幻冬舎 20170911 「余命2年」と宣告されながら8年間を生き抜いた友人のアンエリは、元気だった過去や、あり得たかもしれない未来を嘆くのではなく「いま・ここ」に集中して生きることの大切さを何度も説いていた。 治療... -
09中南米
Pobres por los pobres Las Comunidades Eclesiales de Base de la Parroquia San Pablo Apóstol 1966-2016 <Félix Jimenez>
(著者は、1968〜83年までサンパブロ教区の神父をつとめ、最後のスペイン人神父だった) ニカラグアの解放の神学の歴史を記した本。 1988年にニカラグアを訪れたとき、首都マナグア市内の「9月14日」という地区に下宿した。ここはマナグアの「解放の神... -
20映画・美術館など
ハイジ・アルプスの物語
おなじみのハイジの実写映画。 ストーリーもアニメとほぼ同じ。 父母を亡くし、おばに養われていたハイジが、山に一人で暮らす祖父(おんじ)の家に預けられる場面からはじまる。 最初はハイジとの同居を嫌がるおんじだが、天真爛漫なハイジを受け... -
20映画・美術館など
ローサは密告された
すばらしい作品なのだけど、救いのなさがたまらない。 フィリピンの貧困地区に住むローサは夫とと雑貨店を営みながら、覚醒剤を販売していた。ところが密告されて警察に捕まってしまう。警察の留置記録に記されず軟禁された部屋で「10万ドルよこせ」と... -
20映画・美術館など
ブランカとギター弾き
フィリピンが舞台で、イタリアの配給会社で、日本人の監督という異色の組み合わせ。 日本人の監督がフィリピンのスラムを描く、という時点で期待していなかったが、よい意味で裏切ってくれた。 路上でひとりで生活する少女ブランカは、有名な俳優が... -
07地方自治・行政
暮らしの論理 生活創造への道<山本松代>
■暮らしの論理 生活創造への道<山本松代>ドメス出版 20170416 筆者は、戦後直後の生活改善改善運動の、農水省の最初の担当者だった。「生産」一辺倒の主流派に対抗して、農村女性たちの「生活」の改善に取り組んだ。 生活改善運動はアメリカに生ま... -
20映画・美術館など
人生フルーツ
戦後の復興期、公団で各地の団地造成にかかわり、愛知県の高蔵寺ニュータウンのデザインもつくった津端修一さんと妻の英子さんの晩年を撮影したドキュメンタリー。 雑木林の豊かなニュータウンをめざした津端さんだったが、高蔵寺ニュータウンは、経済... -
04民俗・食
日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか<内山節>
■日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか<内山節>講談社現代新書 20170324 1965年ごろを境にして「キツネにだまされた」という話が発生しなくなったという。 高度成長、合理的社会の形成、進学率やテレビの普及などの情報のあり方の変化、都市の隆... -
09中南米
マヤ学を学ぶ人のために<八杉佳穂編>
■マヤ学を学ぶ人のために<八杉佳穂編>世界思想社 20170310 遺跡やマヤ文字、スペイン人による侵略、マヤの人々が自分たちの歴史をつづる取り組み、1996年に終わる内戦の影響まで、幅広い分野の研究者がマヤについて執筆している。マヤを研究したいと考... -
04民俗・食
世界の食べもの 食の文化地理<石毛直道>
■世界の食べもの 食の文化地理<石毛直道>講談社学術文庫 20170309 世界的視野で「食」を比較すると、あたりまえと思っていたことがあたりまえではないこと、ほんのちょっとしたきっかけで食文化が変化することがわかる。 たとえば、主食と副食という区... -
01思想・人権・人間論
哲学者 内山節の世界<かがり火編集委員会編>
■哲学者 内山節の世界<かがり火編集委員会編> 20170315 内山節の著作は何冊か読んできたが、彼の哲学の流れと大枠をつかみたくて購入した。 ベトナム戦争時、中学時代からマルクスやヘーゲル、カントと読み進んだが、サルトルの実存主義は評価しな... -
04民俗・食
小泉教授が選ぶ食の世界遺産 日本編<小泉武夫>
■小泉教授が選ぶ食の世界遺産 日本編<小泉武夫>講談社文庫 20161221 食べ物を巡る、ユニークで珍しい話、常識を打ち破るような話がふんだんに紹介されている。 昔たくあんは、日干しして味を濃くしてからぬか漬けにしたが、今は、干さずに漬けたり、調... -
04民俗・食
海に生きる人びと<宮本常一>
■海に生きる人びと<宮本常一>河出文庫 20170203 (初版は1964年) 古代の中央政府から海人と見られていた人々は、海岸づたいに新しい漁場を見つけつつ広がった。輪島の海女などは福岡の鐘ケ崎の海人がルーツだ。海人の一部は陸上がりして、一部は海上交...