20映画など– category –
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くじらびと<石川梵>(映画)
■202109 インドネシアの漁村の、マッコウクジラを銛で獲る漁師ラマファたちが主人公。 クジラが年間10頭獲れれば1500人の村人がくらせる。船の舳先からクジラに向かって跳んで銛を突き刺すラマファは危険だが子どもにとってあこがれの職業だ。 そんな... -
ゴールデンカムイ20210912
(アニメと漫画) amazonプライムでアニメの第1部と第2部計25話を一気に見て、第3部はFODの無料お試しで10話を見た。その後の漫画も展開も見たい思ったら、ちょうど漫画を無料公開しているから一気に読んでしまった。 アイヌ関係の博物館や資料館で推奨... -
映画「パンケーキを毒味する」
■2021年8月8日 菅義偉は、雪深い東北から法政大学に進学して、秘書からのたたき上げで総理の座までのぼりつめた。人事で支配する陰険な男という印象だが、義理堅く、気配りをする一面もあるらしい。表裏がある政治家が多いなかで、管の言葉は信用できる... -
映画「巡礼の約束」
■20210705 チベット映画4本目。 自らの病気が治らないと知った女ウォマは、病状を夫のロルジェには告げずラサへの巡礼に出る。前夫との間に息子がいて実家にあずけている。 巡礼の途中、医者から病状を聞いたロルジェが追いかけてくる。息子のノルウも... -
チベット映画「オールド・ドッグ」
■20210704 BGMもなく、一見、単調な日々をだらだら撮っているだけのように見える。でも見終わると、細部にまでこだわっていることに気づかされる。 チベット犬と呼ばれるマスチフ犬はチベットの牧畜民に番犬や猟犬として飼われてきた。経済成長とともに2... -
映画「ラモとガベ」
■20210630 ラモとガベが婚姻届を出そうとしたところ、ガベが以前に結婚していて離婚が成立していないことになっていた。婚約者の親せきが勝手に届けを出してしまっていたらしい。 元婚約者をさがして離婚届に署名してもらおうとしたら、彼女は尼僧になっ... -
映画「ラサへの歩き方 祈りの2400キロ」
■20210629 四川省に近いチベット東部の村で、ラサへの巡礼を夢見ていた老人が死んだ。その弟が「巡礼に行かせてあげたかった。俺も死ぬ前にラサを参りたい」と言う。村人10人あまりで1200キロ離れたラサとさらに1200キロ西の聖山カイラスに出かけることに... -
一人になる 医師 小笠原登とハンセン病強制隔離政策<高橋一郎監督>
■20210615 ハンセン病は結核などに比べて伝染力はきわめて弱く、隔離の必要などないことは戦前からわかっていた。なのに、国家の政策として強制的に隔離された。皇室の権威がそれに箔をつけた。 戦後の新憲法下でも隔離は強制力を強め、断種の手術も広が... -
緑の牢獄(台湾映画)20210428
西表島の白浜と、目の前に浮かぶ島にある炭坑跡、船浮という集落にある私設資料館は訪ねたことがある。それで映画も見ようと思った。 主人公の90歳前後のおばあは台湾人。養父母とともに10歳で西表島にやってきた。 西表島のなかでも端っこの、亜熱帯... -
映画「けったいな町医者」
■20210410 尼崎市で2500人を看取ったという長尾さんという町医者のドキュメンタリー。 大病院では最後の最期まで治療をしようとする。最後の一線を越えると「もうできることはありません」と追い出される。 命の残りが限られたときにつらい治療を強いて... -
生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事20210406
戦中最後の沖縄県知事・島田叡の生きざまを、周囲にいた人の証言によってたどるドキュメンタリー。 東大を出て内務省に入ったが、一度も中央に戻らず地方を巡った。口癖は「アホになれ」。上に対してものを言い、部下に好かれる役人だったらしい。 沖... -
「在日バイタルチェック」20210211
在日コリアンのおばあさんの歩みを描く、きむきがんさんのひとり芝居。 在日コリアン高齢者のためのデイサービスに通う90歳の女性が人生を振り返る。 済州島で海女をしていた女性が日本にやって来て、強制連行されてきた夫と出会い、戦後、民族教育の... -
無頼<井筒和幸監督>
■20210126 1950年代、満州帰りの酒浸りの父をもつ少年は、父の死とともに天涯孤独になり、やくざの道に入る。同じような境遇の若者たちを従えて、日本一のやくざをめざす。 飲食店からみかじめ料を徴収し、金を出そうとしない銀行に糞尿をぶちまけ、上部... -
「陶王子 2万年の旅」 柴田昌平監督
「陶王子」という磁器人形のキャラクターが、粘土をこねて器を作った2万年前から現在にいたる歴史をたどるドキュメンタリー。 土器を使わない民族は焼けた石の上で肉を焼き、樹皮などで包んで保管している。2万年前、そんな焚き火のなかに捏ねた粘土を放... -
ナショナルギャラリー英国の至宝<フレデリック・ワイズマン>
アマゾンプライムで見た。 13世紀から20世紀にいたる西洋美術史の主な作品を集めたロンドン「ナショナルギャラリー」の魅力をドキュメンタリーの巨匠が紹介する。 たとえばルーベンスの絵は、絵のなかに描かれた光と、設置された部屋に差し込む光を計... -
スパイの妻(映画)20201227
■スパイの妻 20201227 蒼井優が主演だから見てみた。 貿易会社を営む主人公の夫とその弟は満州を旅して、細菌兵器開発のために人体実験をしていることを知ってしまう。それを告発しようとした看護婦をかくまって帰国した。 神戸の憲兵隊の分隊長は主人... -
教養としてのロンドン・ナショナル・ギャラリー<木村泰司>
■宝島社新書20201223 ナショナル・ギャラリー展を大阪で見て、西洋美術史を理解したくなった。印象派とかバロックといった言葉は聞いたことがあるが、それがどんな意味を持つのか、初歩の初歩を理解するための格好の入門書。 ナショナルギャラリーは、西... -
日本のいちばん長い日<岡本喜八監督>
■日本のいちばん長い日20201223 昭和20年7月26日にポツダム宣言が突きつけれたとき、当初は「静観」と発表した。新聞は「笑止」であると軽く扱った。その後、宣言を「重要視しない」と言ったら世界では「拒絶」と報道された。その結果、広島に原爆が落と... -
東京物語<小津安二郎>
■東京物語<小津安二郎>20201221 山田洋次の「東京家族」を見て、そのもとになった「東京物語」を見たいと思った。小津の「東京」の方がやはりよかった。役者のちがいだろうか。 主人公は尾道に住む老夫婦。笠智衆がおじいさん役。息子や娘に会いに東... -
映画「イル・ポスティーノ」20200823
舞台は、祖国チリを追われた詩人のパブロ・ネルーダがつかの間の亡命生活を送った1950年代のイタリアの小島。 漁師の息子で、内気な青年マリオは郵便配達夫になり、ネルーダの家に郵便物を届け、詩人に刺激をうけて自らも詩をつくりはじめる。飲み屋の... -
映画「ぶあいそうな手紙」
■20200812 ブラジルに住む78歳の老ウルグアイ人エルネストが主人公。 妻に先立たれ、ポルトアレグレのアパートにひとりで住んでいる。目が悪く、遠くに住む息子からは同居を勧められているが、かたくなに断り、隣に住む同年代のアルゼンチン人と励まし合... -
映画「もち」<脚本・監督 小松真弓>
■20200804 岩手県一関市郊外の本寺地区という山村が舞台。キャストは全員地元住民で、中学が廃校になるという事実をふまえて、ドキュメンタリーとフィクションを融合させて物語を編んでいる。 おばあさんの葬儀で、おじいさんが臼と杵で餅をつくことを... -
映画「はりぼて」20200803
富山市議会の政務活動費問題をスクープし、市議十数人の辞職につなげた富山市の「チューリップテレビ」の取材の過程を記録したドキュメンタリー。 はじまりは富山市議会議員の月給10万円アップだった。 市議会のドンと呼ばれる自民党議員に「有権者は... -
タゴール・ソングス(映画)
■タゴール・ソングス 20200711 アジア人初のノーベル文学賞受賞者であるタゴールの詩集は以前に読んだことがあった。自然描写の美しさと、意志の力を感じさせる作品が多かった記憶がある。 小説や詩のみならず、2000曲以上の歌もつくっており、「タ... -
ハニーランド 永遠の谷
■北マケドニアの映画 20200708 北マケドニアの山間の村で、自然養蜂を営む中年の女性が主人公のドキュメンタリー。 主人公は寝たきりの母と粗末な家に住みながら、自然のハチミツを採取して暮らしている。蜂の巣を開け、蜜をとるときは「半分は私に、... -
時を駆ける少女 20200702
30年ぶりぐらいに見た。 原田知世のアイドル映画ってだけで、当時はそれほど印象に残らなかった。 この映画は、とくに後半の「時の旅人」の謎解き以降はB級でしかないけれど、尾道というまちを舞台にすることで成功した。 24時間後に時間が飛んでしま... -
「翔んで埼玉」20200609
アマゾンプライムで見たばかばかしくて楽しい映画。「ダサイタマ」「イモ」と呼ばれるようになったのは僕の中学生のころだったろうか。 そう呼ばれるのをいやがり「東京出身です」と自己紹介する友人もいたが、僕は「ダサイタマ」ぐらいが自分にはぴっ... -
イーストサイド寿司 20200430
アマゾンプライムで鑑賞した。 ストーリーは三流のハリウッド映画だが、メキシコ人女性の料理人がスシ職人を志すという一点において日本人が見てもそれなりにおもしろい作品に仕上がった。 メキシコ人のシングルマザーが主人公。カリフォルニアで父と... -
太陽の王子ホルスの大冒険 20200418
1968年の高畑勲の初監督作品。 ホルスという孤独な少年が、悪魔の脅威にさらされる村に住み、村人とともに悪魔を倒すという物語。ホルスが村に導いた孤独な少女ヒルダは実は悪魔の手先だった。村人を惑わし、ホルスを村から追い出すが、ホルスや村... -
感染列島 20200412
10年前の映画。養鶏所の鶏が次々に死に、その後、原因不明の伝染病が広まる。当初は鳥インフルが疑われ、養鶏場の経営者は自殺する。鳥インフルのころの実話をベースにしている。 舞台は東京の病院だ。救急で運び込まれた患者から感染がはじまる。患...