10年前の映画。養鶏所の鶏が次々に死に、その後、原因不明の伝染病が広まる。当初は鳥インフルが疑われ、養鶏場の経営者は自殺する。鳥インフルのころの実話をベースにしている。
舞台は東京の病院だ。救急で運び込まれた患者から感染がはじまる。患者が急増し、医師や看護師も倒れる。妻夫木聡演じる主人公の医師の周囲でも、恋人や看護師らが次々に犠牲になる。新型コロナによって東京が歩んでいる過程を予言したかのようだ。
映画では日本の人口の1割にあたる1千万人が死亡する。都市の機能はストップし、まちは荒廃する。現在のニューヨークの様子を彷彿とさせる。
映画としては詰めが甘い。
現場の医師である主人公が、病気発生地のアフリカを自ら訪ねるという荒唐無稽な設定はやりすぎだ。コロナ騒動がなければ「駄作」と切り捨てたろう。
映画をなぞるような現実があるから再評価されるかもしれない。
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