04民俗・食– category –
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04民俗・食
世界を変えた野菜読本 <シルヴィア・ジョンソン>
晶文社 20080806 トマトがないころ、イタリア人はクリームやチーズや野菜で作ったソースをパスタにかけていた。麻婆豆腐などの四川料理も、トウガラシがなかったから山椒の辛みしかなかった。インド料理も、黒胡椒やクミン、コリアンダー、生姜で辛みをだ... -
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炉辺夜話 日本人のくらしと文化 <宮本常一>
20080709 河出書房新社 他者に依存したり卑屈になったりするのではなく、主体性をもち自立したヒト・コミュニティが外の文化を積極的に吸収することによって、文明・文化は進歩し、コミュニティは発展する。そうした取り組みのつみかさねが「伝統」を形づ... -
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調査されるという迷惑 <宮本常一 安渓遊地>
みずのわ出版 200807 安渓さんという山口県立大の先生は、伊谷純一郎や宮本常一の薫陶をうけた人類学者で、アフリカや西表島でフィールドワークをしてきた。「バカセならいっぱいくるぞ」という痛烈な言葉でむかえられ、いったいその調査は地元に役立つの... -
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生活環境主義でいこう <嘉田由紀子語り 古谷桂信構成>
20080715 岩波ジュニア新書 嘉田氏は新幹線の新駅着工をとめ、ダムの建設に異を唱える話題の滋賀県知事である。この本を読むと、彼女はまさに、フィールドワーカーとして滋賀県の隅々まで歩いた滋賀県版の宮本常一であることがよくわかる。 埼玉の農家に... -
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ジャガイモのきた道–文明・飢饉・戦争 <山本紀夫>
岩波新書 20080603 穀物じゃないと文明はできない、と言われてきた。麦や米などの穀物は貯蔵できるから、富の蓄積になる。多くの人口も養える。それに対して芋は、単位面積あたりの収穫量は多いけど、水分が多いから貯蔵がきかない。だから、文明の発祥に... -
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久妙寺に生きて <永井民枝>
20080609 古くから伝わる行事や言い伝えは、ムラで生きていくための知恵にあふれている。たとえば、川を神聖なものと考えて、小便をしたり汚いものを流すのは昔はタブーだった。今はそういうタブーがなくなり、ゴミだらけになった。田植えがはじまって「お... -
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冷蔵庫で食品を腐らす日本人 <魚柄仁之助>
朝日新書 20080130 あまったリンゴやらご飯やら野菜やらを干して保存食にする……といった筆者の知恵はすごい。独身で自炊しているころに知っていたら、もっと食生活は安く豊かになったことだろう。 「食」をめぐる観察も興味深い。 たとえば、かつて塩っ辛... -
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悲しき熱帯Ⅱ <レヴィ=ストロース>
レヴィ=ストロース 中公クラシックス 200705 ブラジルの先住民族のフィールドワークを丹念に記している。 単なる「観察」ではなく、インディオの世界に心から共感していることが、あたたかみのある筆致からよくわかる。 その共感があるからこそ、欧米... -
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悲しき熱帯Ⅰ <レヴィ=ストロース>
中公クラシックス 200705 文化人類学のおもしろさ。常識が常識でないことがわかる。人間が人間であるべき「本性」はどこにあるのか、を知る。 戦前のブラジルへの豪華客船の旅かと思えば、ドイツ占領下の劣悪な航海へ、インドの労働者の生活風景かと思... -
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世界像革命-家族人類学の挑戦 <エマニュエル=トッド>
藤原書店 20061221 フランスをはじめとする「平等主義核家族」、イギリスなどの「絶対核家族」、東欧からアジアへと広く分布する「共同体家族」、ドイツや日本などの「直系家族」。 親子関係と兄弟間の相続のありかたによって分類し、それぞ... -
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コーヒーと南北問題 「キリマンジャロ」のフードシステム <辻村英之>
日本経済評論社 20061210 4200円という値段的ボリュームがあり、しかも横書きの論文集といえば、ふつうなら読もうと思わないのだが、最初の数ページの理論部分を乗り越えたらあとはスイスイと読めた。 論文集なのに、対象のタンザニアの村人への共感と... -
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風の祈り 四国遍路とボランタリズム <藤沢真理>
創風社出版 20061118 お遍路をしていると、しばしば「お接待」される。ミカンだったり、お菓子だったり、現金だったり、うどんだったり……。気のせいか、遍路道沿いの人々は外の人間に対して愛想がよくて、やさしい気がする。 ボランティアはキリスト教... -
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旅する巨人宮本常一 にっぽんの記憶 <読売新聞西部本社編>
みずのわ出版 060803 宮本常一が残した膨大な写真をもとに、その写真の舞台を再訪し、その写真に載っていた人や、ゆかりの人々の話を記者が聴いてまわった記録だ。 新聞の文章だけあって舌足らずな表現や、体言止め、情景描写が定型的すぎるところなどは... -
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寝ながら学べる構造主義 <内田樹>
文春新書 20060603 ちょっと読んではあきらめ、読んではあきらめを繰り返していた「構造主義」だが、「寝ながら」という軽さと、内田樹が書いたということで、もう一度だけ試してみることにした。 構造主義の基本の基本をわかりやすく説明してくれてい... -
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借家と持ち家の文学史 <西川祐子>
三省堂 20050124 「江戸川乱歩シリーズ」と吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」を読んだとき、まったくジャンルの異なる作品なのに、どこか似ているなあと思った。太宰治と島崎藤村、あるいは志賀直哉の描く「家」にも同じにおいがした。この本を読ん... -
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住まなきゃわからない沖縄 <仲村清司>
新潮文庫 200501 本州から沖縄に引っ越した人がつづった、かるーい沖縄文化論。 さらりと読み流すのにはおもしろい。編集者という仕事をやめて沖縄に渡り、いかに最初は食べていくのがタイヘンだったか、といった部分には個人的に興味をもった。へーぇ... -
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娘巡礼記 <高群逸枝>
岩波文庫 20050210 苔の生えたような説教くさい紀行文を想像していたが、読み始めると、引き込まれた。 異性関係での悩みを抱えた熊本に住む24歳の女教師が、ある日、四国巡礼を思い立ち、親元を離れ半年に及ぶ遍路に旅立つ。白衣を着て歩くと、好奇の目...