新潮文庫 200501
本州から沖縄に引っ越した人がつづった、かるーい沖縄文化論。
さらりと読み流すのにはおもしろい。編集者という仕事をやめて沖縄に渡り、いかに最初は食べていくのがタイヘンだったか、といった部分には個人的に興味をもった。へーぇ、と思うような記述も、ちらりほらり。
▽沖縄には僕ができそうな編集関係の仕事はほとんどなかった
▽那覇のアヒル料理屋「つじ家 ▽沖縄のみそ汁は、丼になみなみ盛られて運ばれてくる。具もド迫力で汁の上で盛り上がり、圧倒的なボリュームである。
▽高麗胡椒のルーツは、ハワイだった。ハワイに移民したウチナンチュが現地のチリ・ウオーターをアレンジして開発した
▽山羊 「全国山羊ネットワーク」も設立
▽模合 頼母子講の一種。県民の加入率は5割以上にのぼるらしい。戦後の米軍統治によって、金融機関の整備が遅れたため普及したといわれている
▽マチヤグヮー(共同売店:よろず屋)の数が都市部でどんどん減っている。オジイやオバアが店番をして、文字通り街のホッとステーションみたいな役割を果たしてきた。
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