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暴走育児<石川結貴>

■暴走育児<石川結貴> ちくま新書 201104
 今の子どもと親の驚きの事例の数々。
 なにかが壊れている。
 核家族化からさらに進み、ネットワークない孤立した親子となり……。
 他者がいない子育て環境、自然が周囲にない環境……が子どもと親を徹底して変質させてしまっているのではないか、と思わせられる。

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▽23 子ども名づけが、親の自己表現の手段。
▽46 保育士と保護者との連絡帳。「書き方マニュアル」 あくまで低姿勢に、提案の形をとるようにする。
▽49 
▽69 運動会でデリバリーピザを弁当にする。
▽100 
▽105 
▽107 小用便器を使えず「個室」に入る児童。女性は洋式便座に直接お尻をつけて座れない。冷たいから。ウオッシュレットによって尻を拭けない子も出てきた。
▽112 オール電化住宅の子。「火が熱い」とわからない。じゃんけんしたことがない子。「肌寒い」「足踏み」「膝を抱える」「ひとつまみ」などの感覚的な言葉がわからない。
▽148 「自然派育児」のグループの母親は、お受験派とはまた別の熱気。無添加、無農薬、天然素材の服、布おむつ、テレビは見せない……こういうグループでは猛勉強するのは子どもではなく母親。
▽186 母子手帳の記述はどんどん変わる。1歳6カ月「おむつをとる練習をしてますか」というチェック項目は、91年以降なくなった。09年には「おむつは親が教えてはずれるものではない」……。母乳をやめる時期も同様。
▽214 言うことを聞かない、思い通りにならない子への不満。育てる側の論理が優先し、親の都合や事情や価値観に合う子が「いい子」になる。私の気持ちがわかってくれる子、私の思い通りに動いてくれる子……
▽219 本来、子どもは一方的に親に「育ててもらう存在」ではなく、子どもの側もまた親を育てるはずだ。

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