■だいじょうぶ ありがとう 家族によるグループホーム写真展 <社会福祉法人ともの家> 20100912
20代の女性がじっと写真を見て涙ぐんでいる。
勤務上の悩みを語り合いたいという施設の職員。
家族の会があることのすごさ。
会場に来た人の感想。家族の感想。職員の感想
人間としての尊厳を守り、心豊かな生活を送る。……は絶えず前進しつづけること。学び続けること。
そんな場を保証すること。仕事の誇りを感じられること。いかにそれが踏みにじられているか。
専門職であること。哲学者であること。誇り高い仕事であること。
言葉をつむぐこと。発信することの大切さ。
家族は市民との連携役。施設は孤立してはならない。パートナーシップ、社会を変えることへの力に。
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▽7
介護を語ることは、人の生き方を語ることである
「人間はね、夢を持たなくてはいけないよ。夢というのは、現実をより良くすること、一歩一歩あるいていくことなんだよ」
▽15 お1人おひとりが、私だと分かってくれるような言葉や行動を創っていきたい。▽26 ……サービスの質は職員の質により保証される。利用者負担はできるだけ少なく、職員はできるだけ多く
▽31 食卓には花が欲しい。花のない夏、楓の葉を水に浮かべた。
▽34 ゆったりのんびり。前の人が終わっても(食卓で居眠り) 周りの人たちが終わっても(のんびり食事)
▽47 介護の仕事に誇りを持ちたい
▽69 もともと、賞賛を浴びたり感謝の言葉を受けようと従事しているわけではないですが、「仕事なんだから当然」という態度を取られると気持ちが萎えていきます。……世間的評価が低いと、汚れた便器を掃除し、便にまみれた下着を洗いながら、何のために毎日汗だくになっているのだろう、と悲しくなってくることもあります。……職員が定着しないと、良い職場は生まれません。人を育てるには時間がかかります。人が1人辞めると、また一から仕切直しです。ここ数年、砂上の楼閣を築くような、むなしい気持ちを抱えてきました。……
お互いを思いやる気持ちの交流こそが、介護を支える本質だと思います。共に過ごすお年寄りにも、犬にも、植物にも愛をそそぎ、お年寄りの家族もケアパートナーとして大事にしていく。お年寄りとその家族による励ましが原動力となり、明日の介護へとつながる。「愛の循環」が豊かな介護を創っていきます。
▽71 ある介護職員に「若いお嬢さんが介護の仕事なんてエライなあ、スゴイなあ」と言いました。すると彼女は、「なぜそのように思うのですか。私は偉くも凄くもありません。ただ、介護の仕事に誇りをもっています」と。〓
▽72 「介護保険で決められている”食事・入浴・排泄介助”、それで介護は終わりとなれば、そんなのは福祉ではない。本当の福祉は、それを乗り越えたところから始まる」(〓あきらめない。最後まで前向きに一瞬一瞬を大切にして生きること。それには心の交流が欠かせない)
▽73 家族こそ施設職員と一般市民の橋渡しができるはずです。市民の方々が介護の様子を知り、介護スタッフの想いや願いを知ることは、単に介護職の地位向上だけでなく、「みんなで考える福祉」への道を開き、ひいては国レベルでの福祉の理念を高めることにもつながるのでは……
▽77 現場の情報発信の大切さ、言葉の持つ力を再考したい。……学校の教室よりも狭い会場で、2時間以上費やした方が何人もいた。……現場からの「情報発信の大切さ」を痛感した。(波紋を広げる水滴のよう〓)
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