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才能を伸ばす4つの「アホ」力 <板野博行>

サンマーク出版 20090502

なんでもメチャクチャやってみろ。考える前に動け。それで失敗するならそれは糧になる。「とりあえずアホになっやる」ことを説く。
漫画家になるため高校を中退して新宿のラーメン屋で働いて8カ月で挫折する。もう一度高校1年からやり直し、ついでに大学受験も1度は失敗する。就職した一流企業も1年でやめる。……だから「失敗」が、ハチャメチャ=振幅の大きな生き方が、どれほど人間を成長させるかわかる。もともと頭がよいのはもちろんだが。
各所に出てくる著名人の言葉も、いったいどれだけ本を読んでるんや、と思わせられるが、これらはすべてデータベース化しているという。
「まずなんでもいいから動け」という考えは構造主義の考え方に近いなあと思う。中身を論じるより、行動という外から見える部分からはじめる。そもそも「中身」なんて、行動の後からできてくるものにすぎない。だから、振幅が大きいほど、「中身」の幅も広がる。
人生の成功とは「人に求められること。人の役に立つこと」というのも、私が考えていることと合う。内田樹の近いところにいるような気がする。

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▽何があってもベストな睡眠時間7時間半を確保する。車中では必ず寝るようにしています。
▽授業の予習をしない。しかしその前は5年くらいは、予習の鬼。雑談や冗談にも番号をつけて、同じことを言わないようにチェックした。
▽人も状況も変化するほうが普通なのだから、言うことがコロコロ変わったとしても、矛盾を感じません
▽何か新しいものが出てきたとき、否定される力が強いほどそれは本物である可能性が強いと言ってもいい……
▽学生のとき、私の友人も全員下宿生だったので、夜中は誰かの部屋に行ってどんちゃん騒ぎをしたり、夜通し議論をしたりということが日常でした。ですから、自宅から通う大学生の生活がまったく想像できない。
▽息子と父親の仲が良いこともびっくり。「いちばん尊敬しているのは父です」と臆面もなく言う。「暗夜行路」をはじめとして、近代文学の大きなテーマであった家との相剋はいったいどこへ行ったのか。
▽若い頃は、人が反対する道に飛びついた。今は批判されたり、バカにされたり、ストップをかけたりしてくれる人が減ってしまった。「自分の内側の声」に耳を澄ます以外に、手がかりはない。「死」への時間が限られていくわけだから、必然的に自分にとって本当に大事なことだけを選んで生きていこうということになる。「世間軸」でなく「自分軸」。
▽人生の成功とは「人に求められること。人の役に立つこと」

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