■ 青春新書 20080504
源氏物語は、一流の恋愛小説でもありエロ小説でもあるってことがよくわかる。登場する女性を1人1人生き様を紹介する。
当時の貴族は妻問婚である。セックスするまでは顔をみることができず、だから、噂話を収集し和歌の交換によって相手の人品をおしはかる。女の家族も娘をいかに高く売るかかんがえて、和歌を代筆したりする。
夜這いに成功して寝ることができたとしても、部屋は真っ暗だし、夜が明ける前には女性の部屋を退去するから、はじめて顔をみたときに「なんでこんな不細工なんだ!」とおどろくこともある。姉妹をまちがえて寝てしまうこともあった。
他人の妻をうばったり、強姦してモノにしたり、三角関係になやんだり……と、平安貴族の性は奔放だ。
主人公の光源氏はマザコンであり、母の面影をしたって次々に女に手をだす。幼い紫の上に目をつけてかこってしまうところなどはロリコンだし、義理の母にも手をだす。とんでもないプレーボーイなのだ。
「女性の気品」というより、「平安貴族の恋愛セックス教本」とでも言ったほうが売れるのではなかろうか。
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