8月 292015
 

201509-1depa2
開催日の前日。
打ち合わせも兼ね、ホテルからデパートまでの道順を
オバチャンと一緒に確認。
能登の祭よりはるかに多い都会の人の波にも
オバチャンは案外落ち着いていた。
「もう一人でも大丈夫や。人について行ったらえーさけ」
一瞬不安がよぎったが、オバチャンの自信あふれる笑顔に押され、
明朝の待ち合わせの約束をして別れた。

そして当日。デパートの開店時間は10時。
働き者のオバチャンは誰よりも早く売り場に来て、
7時半には商品の陳列を済ませていた。
「レイザルさん、わて、ホテルに忘れ物してきたわ」。
朝礼まで2時間以上ある。ホテルまで10分もあればいけるし、
朝も一人で来られたぐらいだから大丈夫だろう。
「いーですよ、あとは見ておきますから」と、取りに帰らせた。

30分経っても戻ってこなかった時点で予測はしていたが、
さらに1時間後、
「人の流れについて行ったら、どこにおるかわからんようになった〜」と、
泣きの電話がかかってきた。
日本海の荒波をものともしないオバチャンも、
都会の人の波にはあっさり流されてしまったのだった。
地下街まで探しに行ってみたものの、時間切れで捜索断念。
「とにかく○○デパート目指して来て!」と言って電話を切った。
徘徊すること1時間半。
オバチャンが戻ってきたのは朝礼開始10分前だった。(つづく

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