熱闘妄想甲子園-奥能登高校2

奥能登の期待を背負ってなんとか1回戦を勝ち抜いた奥能登高校。
しかしいつもの元気がない。
甲子園の旅館の主人が験担ぎで夕食に出した
心づくしの「トンカツ」にも食指が伸びない。

その様子をテレビで見ていた朝市の「オタミさん」は、出刃包丁片手にスックと立ち上がり、

発泡スチロールに氷と魚をあるだけ詰め込み、甲子園に向かった。
旅館の板前を押しのけ、厨房で持参の出刃包丁を振りかざすオタミさん。
その見事な包丁さばきと新鮮な魚に見とれる板前たち。
すべての魚をさばくや、何事もなかったかのように旅館を後にするオタミさん。
奥能登ナイン達が練習から戻ると、食卓に並ぶ大きな舟盛り。
刺身を見るや顔付きが変わっていく。
(こ、これは、オタミさんの刺身…。)

自分たちに足りなかったもの…自分たちのスタイルを思い出した瞬間だった。
遠き甲子園の地で郷土の心に触れ、泣きながら刺身を食らう奥能登球児たち。

深紅の大優勝旗は大漁旗と並べて飾られる日は来るのか⁈
そして部室は今年中に完成するのか⁈

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