バーッ!おっこらいえー!

201608okkoraie
1年3ヶ月ぶりに輪島に帰った。
「…ぶりに」と打つと、「ブリに」に変換されるほど、
いまだ輪島対応が抜けない私のパソコン。

まずは振り売り(行商)のおばちゃんを驚かしてやろう!
おばちゃんが来る時間まで、通りの一番手前のSさん宅で隠れておくか。
完全犯罪を計画。
…がしかし。通りに足を踏み入れるや、
Sさんと振り売りのおばちゃんに見つかってしまった。
輪島崎出身の振り売りのおばちゃんは、
「バーッ!おっこらいえーー!(あー、びっくりしたー!)」
酸欠寸前の魚のように口をパクパクさせ、同時に私の背中をバチバチ叩いた。
こっちがビックリやわ。

「なんか見かけんような、見たことがあるような人がおるなぁ…と思って
様子を見に来たら、そしたら、なぁ!?」と顔を真っ赤にして笑うSさん。
今度は ターゲットをSさん宅向かいのMさんに変更し3人で結託。

れ「もしもし、Mさん。暑いけど元気?」
M「うん、元気や。毎日遊び歩いとる」
れ「へー、じゃあ、今日もお出かけや?」
M「いや、今日は家におる」
れ「今、隣にめずらしい人おるからかわるね」
S「もしもし」
M「もしもし?」
S「もしもし。わてが誰かわからんけ? 向かいや!む・か・い!」
M「???」
れ「もう一人かわるね」
振「もしもーーし、Mさん!」

振り売りのおばちゃんの野太い声にようやく気がついた様子。
Mさんがケータイ片手に家から出てくるのを、
3人で笑いをかみ殺し、すぐに目が合い大笑い。

1年かけて計画したドッキリ、大成功?でした。(つづく

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