いつもお腹にお魚を エピソード3

201409-3itumo-sakana3

今日はゴローは仕事で朝早く家を出た。帰りも遅いので、野菜の煮付けを作り置きして、刺身でもつけるか。
おばちゃんのリヤカーを待っていると、いつも通りの時間にやってきた。
さっき救急車で運ばれたのは、2すじ向こうのじいちゃんであること、
「いつも夜中におしっこ出てたのに、今朝から出んようになった!」と、気になる病状まで、町内の誰より早く伝えた。
「おしっこ出んのはえれぇことだぞ」と、深刻な表情を浮かべたかと思うと、私の顔を見るや
「父ちゃん、どうした?」と、いきなり振ってきた。
「うん、朝から出張。最近は自転車で回る取材だから肉体労働だよ〜」と言うと、
「そらちきねーな。父ちゃんに魚食わせたらなあかんな!」ともっともらしく言った。
結局、サカナかよ!…とツッコもうとして、ふと、おばちゃんの質問がいつも「父ちゃん、どうした?」で、オチも「サカナ(または刺身)」であることに4年目にして気がついた。
やられた!(完)

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