発表会

10706-3daichan
1年に一度のピアノとバイオリンの合同発表会。
見学も入れて今年で3回目の参加だけど、1年ぶりだと成長がよくわかりおもしろい。
15センチ背が伸びて別人みたいにお兄ちゃんらしくなった子もいる。
学齢があがり忙しくなっているのに、みんなそれぞれに上達している。
ここの教室に来る子はみんな個性豊かでおもしろい。
バイオリンの大ちゃんはみんなの人気者だ。
ツンツンアタマにダボダボズボン。
ベルトは錨うちがお気に入り。
工業高校に通っているのだけど、見た目と違って(失礼!)
礼儀正しくて気ィ遣いで、めちゃくちゃバイオリンがうまい。
大ちゃんが弾き始めると子どももじっと耳を傾ける。
泣く子もだまらせる大ちゃんなのだ。
演奏で失敗するとペロッと舌を出しておどける。
でも本番ではほとんどノーミスだから、集中力には恐れ入る。
大ちゃんは優しい子なのだろう。お友達も地味なおとなしいタイプだ。
だけどお母さんは典型的な大阪のオバチャン。
久しぶりに飛び入り参加したピアノマンの男の子に
「いっやぁ~!男前になってェ~!!海老蔵かと思たワァ~!」

飛び入りのピアノマン君(海老蔵)もなかなかいい味出している。
ハンチング帽に開襟シャツに白いエナメルシューズ。
昭和のテキ屋風。歩くときは肩で風を切り、しゃべり方も
「自分、何年習ろてんのん?」とすごみがある。
でも彼の弾くショパンはすごく優しくて甘美。
演奏が終わった後、
「みんなが知ってる曲弾くのって、比べられてイヤちゃう?」と聞くと、
「ボクは逆やねん。だって聴きに来てる人にとって知らん曲弾かれても、
ふーん、って感じになって退屈やん。みんなが、おっ、これ知ってる! ってゆうのを弾きたいねん」

ピアニストのH君もまた上達した。
彼はいかにもえーとこの音楽少年らしく、きちんと制服を着て、礼儀正しく、ご両親も教育熱心そうだ。
正反対のタイプの大ちゃんとはつきあいも長く、気が合うらしく、H君が伴奏して大ちゃんが演奏してるときはほんとに2人とも安心しきっている。
H君は今年はリストのラカンパネラを弾いた。
丁寧に、力強く。どんな曲も練習の積み重ねあるのみだと励まされる思いだ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次