ジューンブライド粉砕せよ!

10706-3junebride
悩める独身女「セッチー」と沖縄料理屋で飲む。
「元カレが結婚するらしいんですよぉ~」
「なんで?未練あるの?」
「未練なんかないですよぉ。それより貸したお金返せってコトですよぉ」
なんでもつきあった4年の間に20万円貸したらしい。
「いーじゃん。アンタのムダ遣いを考えたら、20万くらい見逃してやんなよ。
そーか、罪を認め謝罪の言葉がほしいんか?」
「えー!謝罪なんていらない。カネ返せぇー!!」
セッチーはふと思いついたように、
「あのさ、結婚式の前にアイツに会って、『奥様は借金のことご存じなのかしら』って言っちゃおうかなぁ」
「やめなよ。なんかミジメちゃう?」
「私は吹っ切れてるからミジメじゃない!!」
「いや、アンタが吹っ切れてても、傍目にミジメや。
よっしゃ。わたしが式場の前でビラ捲いたるから、それで我慢しィ!」
「えー?!なんてェ~?」
「『負の歴史から目を背けるな』とか、『謝罪より補償を!』とか、『歴史の歪曲を許すな』とか?
会の名前は『セッチーの新しい愛の歴史をつくる会』でどうや?!」
「それいいかも~」
セッチーの自虐キャラは当分続きそうだ。

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