■中村好文 普通の住宅、普通の別荘 <中村好文> TOTO出版 20110327
建築家というと、とんがった作品のイメージがあるけど、この人がつくる家は「当たり前」なものが多い。実際に住むならこんな家かな、という家だ。豪華絢爛な屋敷ではなく、シンプルなデザインなのも好感がもてる。真ん中に通り抜けられる土間をつくった加藤典洋の別荘は特にいいな、と思った。
さらに、太陽光や風力、雨水利用などで、エネルギーを自給する試みもおもしろい。
ただ、それでも、ちょっと作りすぎかな、という印象も受ける。部屋をちまちまと分けるのではなく、もう少し大ざっぱにくぎるぐらいのほうが過ごしやすいかもなあ。
いったいいくらぐらいかかるのか知りたいが、それは書いていない。
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