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沖縄の食の本3冊(図書館で)

■九州・沖縄 食文化の十字路<豊田謙二>築地書館 2009/3/20
 
 奄美は1953年に本土に復帰した。その際の特別措置として、糖蜜を使う蒸留酒の伝統が考慮され、「黒糖焼酎」が酒税法上「しょうちゅう」と認められた。砂糖黍のキビ汁では「ラム酒」になるが、キビ汁を黒糖としてそれを主原料とすればよいという。
 沖縄では蒸留酒は「シゲチ」「サキ」と呼ばれていた。17世紀に薩摩藩が焼酎と区別するために「泡盛」と名づけられた、という。だが別の本では異なる説もある。
 豚の飼料は人間の食べるものとほぼ同じで、食料が競合するから飼えなかった。サツマイモ伝来が食糧事情を好転させ、芋や芋のツルで豚を飼育することが可能になった。
 甘藷は中国から沖縄に入ってきたが、本土には17世紀、長崎の平戸と鹿児島に伝えられた。長崎では餅米と芋を合わせた「カンコロ餅」や、細く切った芋を丸くそろえて揚げる「がね揚げ」、干し芋を粉にして、それをゆでてだんごをつくり「ろくべえ突き」で押し出し、うどんのように食べる「ろくべえ」など、ユニークな食べ方が生まれた。

■胃袋で感じた沖縄<さとなお>コスモの本 1999/6/26
 うどんは塩水でつなぐが、沖縄のそばは灰汁をつかう、というが、今はカンスイを使う店がほとんどで中華麺と変わらない。
 桜坂の「さかえ」という羊料理。「花笠食堂」は人気

■食べる,飲む、聞く 沖縄美味の島<吉村喜彦>光文社新書
・本部町のアセロナ
・「島バナナの本名は沖縄小笠原バナナ。原産地はマレー半島。1888年に小笠原から導入された」
「16世紀にはすでに沖縄にバナナが入っていた。1534年に来琉した冊封使の記録に「芭蕉」の文字が見える。大交易時代に伝わっていた」
・島豚=アグー(黒豚) 14世紀末に中国から伝わった。戦後、米国からの白豚が増えてアグーは絶滅間近になったが、「島豚アグー復活運動」に島袋正敏さんが取り組んだ。
 アグーは14世紀末、三線も14世紀後半から15世紀初頭、泡盛も15世紀末。いずれも大交易時代に中国から入ってきた。泡盛はタイから伝わったという説もあるらしいが。
・芋が琉球に来たのは1605年、そののち、豚が飛躍的に増えた。芋の皮や蔓を餌にした。

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