12月 152007
 

10712-3violin

私のバイオリンの先生は、曲のイメージをまず第1に考える。
わたしみたいなヘタっぴは、とりあえず弾くことで精一杯なのだが、
先生は完成度からではなく、イメージすることを最初に要求する。
今日はラモー作曲のガヴォットだ。
とりあえずざっくり弾いたら、先生は
「どんなイメージで弾いてますか?」と聞く。
わたしは
「明るめ、というか快活なカンジ、ですか、ね?」
「そうですか。もちろん人それぞれ、そういうカンジもあると思いますが、これはどうですか?」
とお手本を弾いてくれる。
「私はね、フランスかどこかの広々した田園風景を思い出すんですよ。行ったことありませんけどね。どうですか?レイザルさん。そして次のフレーズには農夫が作業をしていて……」
確かにそう言われてみればそんな気が……。
「じゃあ思い浮かべて弾いてみてください」先生は目をつぶって聴いている。
えーと、田園・・・。
あ、あかん。田園でなくて田圃を想像してしまった!
田吾作どんが年貢のお米を刈り取っている。そこへ検分にきた代官が……。
「お前は収穫をごまかしておるな?ワシの目は節穴ではないぞ!」
「ひっ!お代官様、お許しくだせぇ……」
もはやフランスの田園風景はおろか、天保の大飢饉前夜。
妄想が邪魔をして集中して弾けない。

 Posted by at 11:07 午前

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