日曜はダメよ


お盆、だ。
わたしの住む小さな町でさえ、帰省や観光客で人口はいつもの3倍増し(?)だ。
いつもガラガラの食堂も、今日は満席でお客さんを断っていた。
需給バランスが完全に狂ってしまうが、ここはかき入れ時とばかり、せっせと仕事に励んでいる。
そういう姿を見ると、
「どうせこの2〜3日なんだから、がんばれっ!!」
と心の中でヘンな励まし方をしてしまう。
その点、松江はそういう気のもみ方をせずにすんだ。
だって、日曜やお盆、お店休みなんだもん。
観光ガイドに載ってる店でさえ、繁忙期も暦どおり休み!
観光客がシャッターの降りた店の前で立ちつくしているのを何度見たことか。
かくいう私も、最初は戸惑った。おいおい、大丈夫なんか?って。
ある時、老舗のおばさんに思いきって聞いてみた。
「なんで日曜日休むの?友達が行きたがってたよ〜!」
すると、こともなげに
「だってぇ〜、日曜日くらい休まなきゃ〜。細く長〜く、よ。それでダメなら店を畳んだらいいのよ〜」
以来、わたしは思い直した。
松江はヨーロッパだ、と。日曜日休みで当たり前ではないか、と。
ガツガツしないことを美徳とする松江人。
周りがヒヤヒヤしようと、どこ吹く風、だ。

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