水入らず沖縄紀行1

おばあ

5月23から25日まで、母と沖縄へ行っていた。
持病があり、家に籠もりがちな母を外に連れて行ってあげたいと思ったからだ。
しかし、細かいことにこだわり、ネチネチしつこい性格が私と似ているため、出発前から険悪なムードになりかねない状態だった。
でも、沖縄旅行なんて、そう滅多にできるわけないので、
私はみうらじゅんさんが提唱(?)している、「親孝行プレイ」だと割り切り、どんなにイラついても、「これはプレイなんだ」と自分に言い聞かせることにした。

出発の数日前、夜7時頃母から電話。
こんな時間になにかあったのだろうか?と思い受話器を取ると、
「今、ニュース見てる? 沖縄、たいへんなことになってるやんか!」
と泣き出しそうな声で不安を訴える。
テレビでは沖縄の基地の県外移設について、政府に対し沖縄県民たちが訴えている。
しかもハトヤマさんの沖縄入りと重なってしまった。
「デモ隊来ないやろか…。こんなんで沖縄行けるんやろか」
どんな心配性やねん!!
「デモ隊」が私たちに向かってくるほどヒマと時間と人数をもてあましているとは思えない。
よほど思い詰めた「おバァ」が、自爆テロでも起こさないかぎり大丈夫ちゃう?
とも言えず、「場所が違うから」と、テキトーなことを言ってごまかした。(つづく

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