9月 282006
 

新しいバイオリンを買おうと思っている。
店ですすめられた50年前のフランス製の楽器を、
いちおうバイオリンの先生にも見てもらうことにした。
先生は「悪くはないでしょう」。
同じ値段でイタリア製の新作もあったのだが、
音の響きがいまひとつに感じられた。
そのことを先生に言うと、
「最初に鳴らなくても、弾いていくうちに鳴り出すのも
あります。むしろ最初からあまり音が出すぎるより、
出ないくらいの方が扱いやすい場合もあります」だって。
私が、
「自分という人間にたとえてとてもよくわかります」と言うと、
いつも物静かで穏やかな先生が、腹を抱えて笑っていた。

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