NHKの9条討論会

昨晩、NHKの憲法9条に関する公開討論会があった。
このテの討論会、毎回イライラするので観ないことにしている。
シロウトが的はずれな持論を延々と繰り広げたり(←自分を見ているようで)、市民運動家みたいなおばちゃんが述べる『正論』や、タガがはずれちゃってる人とか。
「市民」をバランス良く集めると、こーなるか。NHKもたいへんやな。
たまたまテレビをつけると、
斎藤貴男さんが出ていたので、つい見てしまった。
斎藤さんは朝霞駐屯地に集められてた米軍の状況を述べた上で、米軍の下請けとなって、どこにでも派兵可能にする集団的自衛権行使を認める9条改正に反対の意見。
(みたいなことだったと思う)
渡辺治一橋大教授も
「アフガンの時も国連の決議はなく、アメリカの攻撃にNATOが追随した。いつも『集団的自衛権』で攻撃が始まる。アメリカは『集団的自衛権』で一緒に闘ってくれる国がほしい」みたいな話だった。
斎藤さんの証拠の集め方と分析は説得力がある。渡辺さんは鋭い仮説を早々とたて、なんでそんなことまでわかってしまうんだろう、といつも感心してしまう。
あとは経済同友会のおじいさんと、腕組みしてて名札が読めなかった作家?のおじさんと、小林節慶大教授と小林よしりんだった。
小林教授はもともと改憲派だったけど、コイズミ以降、政治がコントロールできていない今のような状況では改憲反対。
よしりんは米追随が許せない「尊皇攘夷」の立場で改憲には△のよう。
会場の全体的な感じでは、「戦争反対。でも攻められたらどうするの?」から抜け出せないように私には映った。
それよか、斎藤さんや渡辺さんとよしりんが同じ土俵ってどーよ?
渡辺さんだけが「新自由主義」をベースに憲法を論じていたが、私も同感だ。「あの悲惨な戦争を2度と繰り返さない」ではなく、「新自由主義」的なものとどう向き合っていくかが、これからの「戦争」「平和」、「憲法」をリアルに論じる上で重要じゃないかと思う。
「集団的自衛権」についても、「やられたらやり返す」「同盟国が攻撃されていたら助けるのは当然」みたいなイメージで簡単に語られすぎていると思う。
たった60年ほど前のことでも、あるいは100年前の日露戦争のことですら、「防衛」か「自衛」か、いまだに大モメなのに。
「日米同盟」といつのまにかアメリカが「同盟国」とされて論じられているのもどーだろう。

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