ミリメシ

海軍カレーと陸軍の飯

スーパーへ買い物へ行ったら、レトルトのカレーコーナーに目がいった。
ベジタブルカレーや、神戸の老舗インドレストラン「ゲイロード」のまである。
どれを選んだらいいのかわからないほど種類が多い。
ふと見ると、「呉海軍肉じゃがカレー」や「五十六カレー」が。
横須賀の「海軍カレー」や「東郷ビール」は有名だけど、
この勢いじゃ、松山あたりで「坂の上の雲カレー」なんてのも出てくるかも。
でもなんで「海軍」なの?
昭和ヒトケタ生まれの父は
「海軍は敵性語の英語もしゃべれたし、パンも食べられ」
なにより「合理的思考」をする「海軍」にあこがれていた。
学校を出たら、行くなら「海軍」と思っていたそうだ。
「グルメで西洋的合理思考でスマートな海軍」というイメージ
がいまだにあるから、「海軍カレー」なんてのも売れるのだろう。
根拠のない「海軍の美化」に歯止めをかけるために、
「陸軍カレー」も店頭に並べてみてはどうだろう。
~恥ずかしながら作ってみました~なんてコピーで。
(わかる人が少ないって?)
中身は木の根っこから小動物まで。
今流行の「ホール・フード」やで。
忘れかけていた戦争の記憶がカレーの辛さとともに苦々しくよみがえるかもしれない。

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