蟻さんの引っ越し

蟻さんの引っ越し

職場で引っ越しがはやっている。
どこの引っ越し会社に頼むのか、話題になった。
私はネットで見積もりを取ろうと思ったのだけど、
どうもアンケートが第3者に渡り、DMに使われそうなので
直接パンダに来てもらって見積もりしてもらった。
「あきたこまち」をあいさつがわりに貰う。
(主婦は「米」に弱いと知っているナ!そんな単純とちゃうで。)
他社はどこに見積もりを頼んだのか、など聞かれた。
KネコやS川は引っ越し専門会社じゃないから高いですよ、と言われ、
金額をこちらからオファーして、あっさりそこに決めた。
今まで使っていたN通は、タンスなどもいちいちダンボールでくるみ
作業が丁寧というか、ある意味官僚的だったのにくらべ、パンダはキルティングでできた「いくよくるよ」の衣装みたいのをスッポリかぶせ、迅速だった。応対も丁寧だった。
しかしダンボールが片づくまで、家中「パンダ」に見張られているようで落ち着かなかった。
Mちゃんとこはアヒル。見積もりにはパンダがやってきたそう。
Kさんのとこはゾウ。
2人に共通してるのは、見積もりの際、営業マンに
「アリさんはもう来ましたか?」と聞かれたという。
「それにしても引っ越しの時にはいろんな動物が家に来るねぇ」と笑いあいながら、
しかし、どの引っ越し会社もアリさんを恐れているようだ。
おそらくアリさんの歩いた後はペンペン草も生えないのだろう。
近頃の赤井英和のCM「アリさんはどうしてそんなに大きくなったのですか」というのが
あるが、そのCMを見るたび、アリがパンダやゾウやアヒル、黒猫や飛脚まで飲み込む図を想像してしまう。
恐るべしアリ地獄。

 

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