11月 292010
 

栃木の郷土料理「しもつかれ」。
鮭と根菜を酒粕で煮こんだ。
あたたまるし、うまい。
粕汁の煮込みバージョンといったところか。

つくね芋の磯辺揚げ。
酒のつまみにぴったり。

ミンチレタス。とれたてのレタスとミンチは相性が良い。パプリカが彩りを添える。

11月 252010
 

大根と干し柿と切り昆布の甘酢あえ。
秋の彩り。

ナメコとおぼろ豆腐の味噌汁。
地元のナメコは大きくておいしい。
豆腐ももちろん地元のもの。
柚子をそえると風味も引き立つ。

玄米おあずご飯 壬生菜のせ。

王禄はやはりうまい。

11月 192010
 

裏千家

食事の席で、ヨシエおばちゃんが
「そういえば、松江でお茶を習うって話、どうなった?」
とやさしく微笑みかけてくる。
思いがけない質問に、大粒の生牡蠣がノドに詰まりそうになる。
そうなのだ。
お茶の盛んな松江に来たとき、「茶道」を習うつもりでいたのだ。
しかし…。「盛ん」なのも考えモノで、
いざ行ってみようと思うと、あまりの流派の多さにどこへ行って良いのかわからなくなる。
オマケにカルチャーセンターみたいなところでも、着物を着てお稽古をするのだ。
お茶を飲んでお菓子を食べて、ちょっとお行儀が良くなる…。
なんて、そもそも甘かったのだ!!
それに「茶道」なんかより、お団子を片手にお城の周りを散歩する楽しみを知ってしまったのだから、もう、ムリ!ってもんだ。
ヨシエおばちゃんが、「そーなんだー…」と
ニコニコ笑っていると、京都の旧家の遠戚が、
「いやあ、レイザルはん、習わはったらえーねん! よろしければ裏千家紹介しましょか?」
はわわわわ…。めっそうもございませんって!
「いやぁ、着物の着付けもありますし…」
「着付けもしはったらえーんですよ。自分で着れるようになったら、着て出かける所もできてきますよ」
と、なかなか逃がしてくれない。
「そういえば、ここへ来るまでにも着物を着ている女の子を見たワ。京都はやっぱり着物の人が多いねぇ」
と母が口を挟むと、
「ホンマ、あれやめてほしいワ。あんなペラッペラの化繊の着物着て京都歩かれたら、京都の格が落ちるよって。なぁ?」
と、京都人のカツエさんに相づちを求める。
京都人の同士のガチなホンネにさすがの私もドン引き。
ふと横を見ると、普段わたしにやりこめられているS叔父が、
「今日は分が悪いナ」とケタケタ笑っていた。

11月 162010
 

恐怖オバン

京都の商家出身のカツエさん。
長男のお嫁さんだけあってしっかり者という評判。
法事の食事の席で向かい合わせた。
ふと、「おあげさん」の話になった。
カツエさんは、
「時間がないとき、おあげさんを半分に切って、お肉やキャベツ…家にあるもん、なんでもえーんです。それを巾着にして、お出汁で炊くんです。ホンマ、時間のない時ですよって、恥ずかしい」
ううむ、まさに京都の「おばんざい」。
家に帰って、自分だけ「ミシュラン」だった後ろめたさから、ゴローにこの「おあげさん」料理を早速作ってあげる。
「おっ!今日はなんか凝ってるやん!!」
京都の商家では「時間がないときの始末料理」が、我が家では「たいへん手の込んだ豪華料理」となりましたとさ。

11月 132010
 

ミシュラン

伯父の13回忌法要のあと、食事会。
京都市内の閑静な住宅街にある、看板もなければ、値段も書いてない純和風の邸宅。
これが「一見さんお断り」ってヤツですか?
日当たりの良い庭に面した座敷に通される。
親戚の話によると、先頃のミシュラン大阪京都版で一つ星だったとか。
膳の上に並んだお猪口も、さりげなく手描きのアンティーク。
運ばれるお料理は、刺身や吹き寄せなど、季節感があふれ、ひとつひとつ手間がかかっていて、どれもおいしい。
しかも京都人向けになんでも小さく切って料理されている。
年寄り、いや、お上品になった気分だ。
牛肉のしぐれ煮に入っていた「永源寺こんにゃく」なんか、向こう側が透けるほどの芸の細かさ。
高級品の「永源寺こんにゃく」だとは、一瞬わからない。
これって京都らしい「奥ゆかしさ」だろうか。
食事の後は、「おうすどす~」と抹茶と栗蒸し羊羹。
0.5mmくらいの薄さで切られた栗蒸し羊羹に、職人のワザと自分の口の卑しさに感心する。
伯父さん、伯母さん、ごちそうさまでした。
長~い時間をかけてチョコチョコ料理が運ばれ続け、食事を終えた頃には、リブ編みのセーター姿は、すっかり「ミシュラン君」になっていた。

11月 102010
 

愛媛広告サカクモ

朝日新聞で中四国の観光地を紹介する広告がある。
2010年10月1日付けに「ようこそ『坂の上の国へ』。愛媛」とのタイトルを発見。
「坂の上の雲」にすると著作権が発生するから、「坂の上の国」。
言いたいことはわかるけど…。
しかも、「坂の上の雲」に関連するのは、秋山兄弟と子規の出身地(というだけ)の松山だけ。
「愛媛県」的には「坂の上の雲」って、あんまイミないじゃん。
まして「坂の上の国」とはイミ不明…。

愛媛県では「お接待の心条例」が成立した。
松山市とは「大河ドラマに便乗」の関係だけだと思ってたけど、松山市長が県知事になる可能性を考えると、今後、県をあげて「サカクモまちおこし」を押しつけられる可能性もなきにしもあらず。

広告おもてなし

ちなみに半年前の広告は「ようこそ、心をいやすおもてなしの国へ。」
新知事誕生への「露払い」ってヤツ?
これでえーんか?愛媛県人!

11月 082010
 

法事でつれていかれたミシュラン一つ星の京都の和食に影響されて「京風のおばんざい」に挑戦。
えっ? 「恐怖のおばん」ってか?

 まずは京風おあげさんたいたん。
 揚げのなかに、キャベツ、鶏肉、エノキ、タマネギを入れて、ダシで炊く。
京都の商家の忙しいときの始末料理。
 うちでは手の込んだ大ご馳走。
 キャベツもタマネギもエノキも、「こまこう(細かく)こまこう切りました。どすどすえ」

長なすの田楽。

ダルマダイの醤油漬けと、島根の赤カブの甘酢漬けと、柿と黒田セリの白和え。
ダルマダイは石川屋さんですすめられた。
黒田セリは冬の松江の名物なんだって。
これからもっとおいしくなるらしい。


 牛肉とコンニャクと地ゴボウのしぐれ煮
 コンニャクは京風に「細こう細こう」切りました。
 (これもミシュランの店のまね)

11月 072010
 

ブタクサ忌

父の命日が近い。寝る前にふと、
「私が死んだら、命日をなんて呼ぶ?」とゴローに聞いてみた。
太宰治の命日「桜桃忌」には、今でも若者の墓参が絶えない。
司馬遼太郎の「菜の花忌」は、氏の素朴で温かい人柄が偲ばれる。
ゴローは即答。
「ぶたくさ忌!」。
「えー!!そんな嫌われもん、イヤぁ~!太宰みたく、かわいい果物の名前がいい!!」
「バナナ忌」
「キィーッ!!サルやんかっ!もっと季節感あるの!」
「じゃあ正月に餅を詰まらせて大騒ぎしそうだから、お餅つ忌」。
「なんじゃ、それ? じゃあアンタはなんなのっ!?」
「オレ? あじさい忌。あ、月見草忌かな」
「……。あのさ、もっと私を偲ばせるものとか無いの?!」
「ロールケー忌。あ! ど派手にデコレーションケー忌でどうやっ!?」
しんみり聞いたつもりが、腹が立ってしばらく寝つけなかった。