悪い映画じゃない。
主人公の2人も、おじいさん役も、洗脳された殺し屋役もさすがにうまい。
荘重な音楽と教会やルーブルを撮った映像もきれいだ。でも……
謎解きのテンポはいいが、1場面の1人の証言だけで簡単に種をあかしてしまい、
「女主人公こそが……」という最後の結論部分もかなり早くから予想できてしまった。
表現は洗練されているけど、泣かす映画ではないとはいえ、心は揺さぶられなかった。
これだったら、映画としての表現力は劣るけど、「バッシング」のほうが印象に残る。
前評判ほどのインパクトはなかった。
原作は読んでいないが、たぶん、「原作のほうが数段おもしろい」パターンなのだろうと思った。
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