■ 20190317
産休の音楽教師の代理として、故郷の五島列島に帰って来たユリが主人公。プロのピアニストだったが、コンサートの当日に恋人を事故で失ってピアノをさわれなくなっており、頼まれた合唱部の指導もおざなりにしていた。
部員のナズナは、父が浮気をして家を出て、母をガンで亡くしていた。
気弱な男子サトルは、毎日自閉症の兄を送迎していた。
やる気のないはすっぱな女教師が、それぞれ悩みを抱える生徒たちに触発されてしだいに心を開き、ともに成長していく様子は「フラガール」に似ている。
新垣結衣の演技は単調で、フラガールの松雪泰子ほどうまくはないが、中学生役の女の子の演技がまっすぐで感動的だった。
五島列島は古くからキリスト教徒が多い。お寺のように、集落ごとに教会がある。登場人物たちも教会に通う。信仰というよりどころがある人はしなやかで強い。キリスト教の根付く五島のムラもしなやかな魅力がある。それが映画にアクセントを加えている。
アンジェラアキの「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」の合唱もよかった。
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