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ボヘミアンラプソディー

 ■2010106
 一世を風靡したロックバンド「クイーン」の歩みをたどる映画。
 クイーンは激しすぎるイメージがあって、同時代では聴いてなかったけど、映画に出てくる音楽はどれもすばらしい。しっとりした情感も感じるし、歌詞も研ぎ澄まされている。
 初々しい学生のバンドが、ある日ブレイクする。ボーカルのフレディとその他のメンバーの間に亀裂が生まれる。ゲイであることに目覚めて妻との生活が破綻する。一時はバンドを解体し、ソロ活動をはじめた。
 フレディのもとに残った恋人(男)は、他の人がフレディに接触することを阻む。酒やドラッグに溺れて生活は荒れ、孤独を深める。あれだけの成功者でも、いや成功者だからこそ、その孤独は深くつらかったろう。
 だが元のメンバーや元妻はフレディーを見棄てなかった。ふたたびバンドを結成し、1985年の大チャリティーコンサートで大団円を迎える。
 孤独を乗り越えることで、フレディという人間とバンド仲間という「家族」が再生する物語としても秀逸だった。やはり人は孤独ではいられないんだなあ。
 フレディはそれから7年後、エイズで死んだ。

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