城山三郎

 城山三郎がなくなった。
私が選ぶ「好きなおじいさんのベスト10」は、いよいよ残すところ、鶴見俊輔と大滝秀治とのっぽさんと加古里子くらいになってきた。
(縁起でもないこと言うな、って?)
追悼番組で12年前のNHKのインタビューが写し出された。
「私はひたむきに生きる人間が好きで、そういう人間を描いてきた。ただ、ひたむきであればいいということではない。ひたむきにさせた人間の責任がある」
誰のせいでひたむきに生きなければいけなくなったのか。
「ひたむきに生きることの大切さ」を語る政治家への違和感がわかった。
アンタが言うな!ってコトだったんだ。
てゆーか、アンタこそ私心を捨ててひたむきに生きろ!ってのヨ。

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