へたれの日常– category –
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へたれの日常
向かいのばあちゃん
お向かいのばあちゃん(cf.隣のばあちゃんと違っておとなしい)が最近老人ホームに入った。 「なかなか老人ホーム入るの、大変やねんで。4月に申し込んでようやく空いた」 おばあちゃんは自分を納得させるように言う。 確かに足が少し悪いし、台風の時な... -
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無料発送
★印良品のインテリアコーナーで、酔っぱらいのおっさんがソファでひっくり返って寝ていた。 横に「送料無料でお届けします」の札。 おっさんも一緒に届いたりして。 -
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ハイカイおじさん
母が手術入院した。隣の部屋に徘徊癖のあるおじいさんが入院した。 おじいさんは5分ごとにトイレに立つため歩き回るので、看護師さんも家族も疲れ果てていた。 なんか理由があるんやろな。 少しでも気を紛らわせたら、と思って、読み終えた新聞を渡してみ... -
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地元サービス
折り込みチラシに、「地元の方へ食後のアイスクリームサービス」 という地元の食堂の広告が載っていた。 でもどうやって「地元」ってわかるんやろ。 魚屋のオバチャンは 「暑ちぃとちきねーしか出てこねぇ!」 《訳:暑いとだるいしか(言葉が)出てこない... -
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バイオリン名人
バイオリンを習い始めて14年目に突入した。 引っ越しなどもあって、今の先生で3人目だ。 先生の上品な演奏スタイルもさることながら、 感心するのはバイオリンを支えるアゴの形だ。 演奏家である先生の息子さんも、グッと楽器をはさめる安定感のあるア... -
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お茶会
お茶の先生の曽中さん(通称=家元)が、「お茶をするからいらっしゃい」と誘ってくれた。 離れの茶室に上がると、ご近所のおばさんたちも集まっていた。 「どうぞ気楽に」と言ってくれたが、正座だけでも落ち着かない。 ほかのみんなは慣れていて、気楽に... -
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映画鑑賞会
50キロ離れた隣町で、先日なくなられた新藤兼人監督の「一枚のはがき」上映会があった。 どうせ車を出すのだから、と思い、近所のおばさん達に声をかけたら、3人集まった。 年も違うヨソ者に誘われるのも遠慮するかな〜、と思ったのだが、 町に映画館が... -
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モー娘。からAKBへ
漁師のおっちゃんに、モー娘。の矢口に似ている、と言われた。 漁師は目がいいはずだが、感覚は相当おおざっぱだ。 てか、わたしには「矢口」がわからない。おっちゃんに 「え〜、モー娘。、ってのがビミョ〜に古い!」とモンクを言うと、 「ダメか?」と... -
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ちくねー、もとい…
嵐が去って、翌日は吹き飛んだ屋根の片づけやらに1日追われた。 晩酌にビールを1杯…。 「こう言うときに、『ちくねー』…って言わへんの?」と、ゴローに先を越された。 そのハナシを教えてくれた人に言うと、 「ちくねー」じゃなくて、「... -
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嵐の夜に
記録的な暴風で、駐車場のポリカーボネート製の屋根が吹き飛んだ。 あまりに音がひどいので、たまたま様子を見に出たら、 屋根が風にあおられてとばされた瞬間だった。 私より早く気付いた近所のおばさん達が、一緒に拾い集めてくれた。 足の悪いSさんま...