「ホコリ」だらけの京の老木

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 京都にお墓参りにいった。
四条で電車を降り、鴨川沿いを五条まで歩く。
桜はもう葉桜。
少し感傷的な気分で歩いていると、老木になにやら掛札がかかっている。
真新しいその掛札には「区民の誇りの木」と書いてあった。
見ればフツーの「枝垂れ柳」。別にこの一本に由緒があるわけでもなさそう。
ヘンなの。と思ってたら、しばらくすると、
しだれ桜の老木にも「区民の誇りの木」の掛札がかかっていた。
なんでもえーんかいな・・・。
だいいち、「区民の誇りの木」という言葉がおかしい。
「区民の木」とかならわからなくもない。
「誇り」なんて自分で勝手に思うもので、誰かに決められたり、
まして「区民」なんて大きな括りで捉えられるもんじゃないだろう。
ブルルッ、気持ちワルッ!
戦乱(応仁の乱)をしたたかに生き抜いた京都人は、もう少し反骨精神というか、時代とバランスを取るもんだと思ってたけど、
やっぱ5~600年もすりゃ平和ボケするんやナ。
そういえば、京都人ほど刷り込まれてるんじゃないか、と思うことがある。
「日本の伝統文化」「京都は特別」「京都は長いこと共産党だったから」
 というヤツだ。
 なんとか還元水のオッサンも京都が基盤。
養分タップリのところに「ホコリ」の木が生えてくるのもムリないか。

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