渡辺治さん講演会 1

 渡辺治さんの講演会に行って来た。
アベ政権での改憲の動きを短い時間に濃い密度で話された。
オードブルからデザートまで肉料理みたいな感じ。
うう、ついていけない・・・。
衆参両院で2/3以上の議席を獲得し、
必ず国民投票で勝って憲法を「改正」するには、
公明・民主党に受け入れられる草案でなければいけない。
そのために自民党の新憲法草案や教育基本法からタカ派色が薄められた、とのこと。
憲法改正の手続きを定める96条は、現行「両院2/3以上の賛成」から
改正案では「過半数」になっている。
とりあえず改正案を通して、
てぬるい部分はあとでゆっくりお好きなように、という「段階的改憲」だそうだ。
なるほど。
国民投票によって改憲が成功されるための制度づくりもすすめられている。
教員、公務員の地位利用による運動が禁止されれば、大学の教員は発言できなくなる。
「組織的多数人による利害誘導罪」は労組や市民運動狙い。
政党の議席数に比例した放送、意見広告となると、例えば60分の放映時間が有れば
自民36分、民主13分、公明8分、共産1分、社民50秒、
となるそうだ。冗談みたいなハナシだ。

 だけど、そんなアベ政権も矛盾をはらんでいる。
アベ政権の支持層は日本会議などいわゆる右派、
コイズミ構造改革を指示する都市ホワイトカラー、
そしてコイズミ構造改革で疲弊した地方。
右派と都市富裕層は相受け入れられにくいし、
公共事業を減らせという「都市」と公共事業を増やせという「地方」もぶつかりあう。
また、右派はアベが首相就任後すぐ中国・韓国を訪問したことや
教育再生会議にいわゆるタカ派がいないことを快く思っていない。
しかも7月には参院選、春は地方選挙。
3月までは通常国会で予算をあげなくてはいけない。
なんとか秋の臨時国会で無理をしてでも
あんなこと、こんなことを通さないといけないんだとか。
アベさんもさぞ腹、いや、頭がイタイことだろう。 (つづく)

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