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琉球王国最高の聖地・斎場御嶽

 斎場(せーふぁー)御嶽を2022年以来3年ぶりに訪ねることにした。
 那覇のバスターミナル発7時半の路線バスで南城市役所へ。そこで市内巡回バスに乗りかえて20分ほどで斎場御嶽の入口に到着する入場券(300円)を買って、土産物店がならぶ見覚えのある坂をのぼり、9時のオープンと同時に入場した。
 斎場御嶽は琉球の創世神アマミキヨがつくり、すみついたとつたえられる琉球王国最高の聖地だ。琉球全土の神女の頂点であり、王族の女性がつとめる聞得大君(きこえおおきみ)の就任式「御新下り(おあらうり)」が催され、国王や聞得大君は首里城から「東御廻り(あがりうまーん)」という巡礼をした。

久高島遥拝所から

 久高島を望む遥拝所からは久高島の半分ほどを望める。木が少ないころは全体を眺望できたのだろう。

 サンゴの岩でできた石畳の道をたどると、大庫理(ウフグーイ)、寄満(ユインチ)といった神域がある。

 きれいな石畳の道は世界遺産になるころに整備されたらしい。それ以前の土の道だったころの雰囲気を見たかった。

 登りつめたところに2つの巨岩がよりそって立ち、まんなかに三角のトンネルができている。巨岩の手前には、2本の鍾乳石からしたたる「聖なる水」をうける壺が置かれている。

 三角のトンネルのむこうには三庫理(サングーイ)とチョウノハナという拝所がある。今はここは入れない。三角の穴は女陰を象徴しているようだ。昔は男子禁制だったのだろう。
 左手の岩の間からのぞくと、久高島が見える。「遥拝所」だけでなく斎場御嶽のあちこちに、聖なる島を望むしかけがあったのだ。

知念岬から久高島

 御嶽からおりて知念岬に行くと、これから訪問する真っ平らな久髙島が横たわり、その一部だけ雨が降っているのか白くけぶっていた。
 島に渡る安座真港までは徒歩15分ほどだ。

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