関東– category –
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3つの氷川神社と見沼めぐり
さいたま市の氷川神社は、埼玉と東京を中心に約250社をかぞえる同名の神社の元締めだ。明治になるまでは、社格が同格な3主座・3神主制だった。現在の氷川神社の位置にある男躰宮が須佐之男命(すさのおのみこと)、3キロ南東の簸王子宮(現在の中山神... -
増上寺も東京タワーも縄文の聖地
死霊のシンボル 東京タワー 最高気温37度、灼熱のJR浜松町駅から西へ10分ほど歩いた芝公園ではミンミンゼミとアブラゼミの声が響いている。大阪とちがってやかましいクマゼミがいないだけで、ちょっとは涼しくかんじる。芝公園の隣の高台に増上寺が... -
隅田川の入口「岩淵水門」
2024年に王子の「飛鳥山博物館」を見学して、旧荒川(隅田川)の洪水で下町が幾度も水没していたため、海まで延長22キロの「荒川放水路」を建設したという歴史を知った。 2025年3月、隅田川と荒川(放水路)の分岐点を訪ねることにした。 地下鉄南北... -
川崎と青山と渋谷の岡本太郎
小田急線の向ヶ丘遊園駅でおりて徒歩30分、首都圏のまんなかの広大な生田緑地に岡本太郎の美術館がある(500円)。 訪ねた日の常設展のテーマは「目もあやなオバケ王国 岡本太郎のオバケ論」。 常設展の冒頭は、漫画家だった父の一平と、歌人で... -
6つの墓がある田中正造は聖人? 義人? 戦後になって見えた実像とは?
ぼくが田中正造を知ったのは小学6年の国語教科書だった。 教育出版と光村図書が1977年に彼の伝記を採用したからだ。 教科書の田中正造は、被害民のために奔走し、死を覚悟して天皇に直訴した「悲劇の義人」だった。 6カ所に墓がある「聖人」 正造... -
足尾銅山 鉱毒で消えた2つの村と田中正造のたたかい
はげ山のグランドキャニオン 足尾環境学習センター所蔵 中学生だった1980年ごろ、家族旅行で足尾町(栃木県日光市)をおとずれた。群馬県桐生市から渡良瀬川の谷をさかのぼると、樹木が1本もないはげ山がつらなっている。谷底の渓流はすきとおっているが... -
高群逸枝と橋本憲三の「森の家」は御嶽(うたき)のよう
死を身近にかんじて巡礼した24歳の女教師 遍路無縁墓地=愛媛県今治市 2004年に四国の遍路道を歩きながら「娘巡礼記」を読んだ。 婚約者とほかの男性との三角関係になやむ熊本の24歳の女教師が、職をなげうって四国巡礼にでる。好奇の目にさらされ、観... -
草津楽泉園・重監房へ 八ッ場ダム20200929
さいたま市から前橋で関越道を下りて、しばらく走った道の駅「くらぶち小栗の里」で休憩したら、道祖神がいくつも展示されている。平成の合併前まで独立村だった倉渕村は双体道祖神が多いという。埼玉北部や群馬にこの形の道祖神が多いらしい。たしか山... -
見沼代用水の通船堀 20200928
1731年につくられた日本最古の「パナマ運河」である見沼通船堀は国の史跡に指定されている。 JR武蔵野線東浦和駅におりると、農村に開けた新興住宅地だ。 その一画のうっそうとした竹やぶが通船堀の公園だった。 駅に近い方が代用水の西縁、600... -
高麗博物館「ハンセン病と朝鮮人」 20200906
歌舞伎町のすぐ北側、韓国やベトナムなどの店がならぶ大通り沿の雑居ビルの7階にある。民団のビルらしい。ボランティアのおじさんがガイドをしている。 ハンセン病は、あまりにも徹底的に排除されたためにその差別のひどさが一般の人々に気づかれないほ...
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