MENU

宇奈月・セレネ美術館 湖畔の湯 20191031

 宇奈月温泉のセレネ美術館を訪ねた。
 黒部の山や川を描いた作品ばかりを集めている。平山郁夫をはじめ、有名な作家たちの作品だらけ。森の木々や岩壁、逆巻く水をどう描いてるんだろう、と思いながら鑑賞したが、レベルがちがいすぎて参考にならない。「レベルがちがう」とわかるようになっただけ進歩かな。

 駅前の電気記念館は無料。関電は太っ腹だ。
 黒四ダムの工事の様子やそのほかの多くのダムの説明、トロッコ列車の映像などは見応えがある。

 「散歩道」の表示にしたがってトロッコ列車を眺めながら宇奈月ダムへ。
 巨大ダムは環境破壊のイメージがあるけれど、目の前で放水している構造物は美しい。

 ダム湖をわたって15分ほど歩くと「宇奈月温泉木管事件」の碑がある。
 八つ墓村のようなおどろおどろしい事件かと思ったらちがった。
 温泉をまちに引く木管をつくる際、6平方メートルだけ地権者の許可を得ていなかった。その地権者が高額の買収を要求したが、大審院が「権利の濫用」を理由に認めなかった。「権利の濫用」という概念をつかった最初の判決だったという。

 「とちの湯」の露天風呂からは人造湖や山並みを見渡せる。湯に浸かって、紅葉の山から宇宙色の空に目を移すと、この世と異なる世界が宇宙の向こうにあるように思えてくる。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次