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若冲の五百羅漢は縄文系? 伏見・石峰寺
岡本太郎が縄文を「発見」したのと同様、辻惟雄は、伊藤若冲や長沢蘆雪を「発見」した。辻が1968年に「美術手帖」で紹介した当時、若冲らは「傍流」「異端」とされ、国内では評価されず、多くの作品が海外に流出していた。 若冲は、古画の模写ばか... -
3つの氷川神社と見沼めぐり
さいたま市の氷川神社は、埼玉と東京を中心に約250社をかぞえる同名の神社の元締めだ。明治になるまでは、社格が同格な3主座・3神主制だった。現在の氷川神社の位置にある男躰宮が須佐之男命(すさのおのみこと)、3キロ南東の簸王子宮(現在の中山神... -
増上寺も東京タワーも縄文の聖地
死霊のシンボル 東京タワー 最高気温37度、灼熱のJR浜松町駅から西へ10分ほど歩いた芝公園ではミンミンゼミとアブラゼミの声が響いている。大阪とちがってやかましいクマゼミがいないだけで、ちょっとは涼しくかんじる。芝公園の隣の高台に増上寺が... -
進歩的だった長寿と芭蕉布のムラ 大宜味村・喜如嘉
芭蕉布を復活させたムラと岡本太郎が紹介し、長寿村としても知られる大宜味村・喜如嘉(きじょか)集落を2022年3月に訪ねた。名護市から30分ほど海沿いに北上した「道の駅おおぎみ」は「やんばるの森」のビジターセンターを併設している。地元の... -
ジンベイザメの水族館と備瀬のフクギ並木
美ら海水族館 人混みがきらいだから、有名観光施設はほぼスルーしてきた。2025年7月、名護に泊まってヤンバルを歩くつもりだったが台風が襲来した。しかたがない。「沖縄美ら海水族館」(本部町)で時間をつぶそう。 名護から水族館までは車で30... -
3年ぶりの久高島 秦氏と安徳天皇と鰹節伝説
2025年7月、ドキュメンタリー映画「久髙オデッセイ」3部作をつくった大重潤一郞監督の没後10年祭に参加するため、久高島を再訪した。【2022年の日記はこちら→http://www.reizaru.sakura.ne.jp/wp1/?p=2316】 早朝、那覇からバスに乗り、斎... -
琉球王国最高の聖地・斎場御嶽
斎場(せーふぁー)御嶽を2022年以来3年ぶりに訪ねることにした。 那覇のバスターミナル発7時半の路線バスで南城市役所へ。そこで市内巡回バスに乗りかえて20分ほどで斎場御嶽の入口に到着する入場券(300円)を買って、土産物店がならぶ見... -
発明家・安藤百福と経営の天才・小林一三発明家・安藤百福と経営の天才・小林一三の足跡を池田にたどる
大阪府池田市のカップヌードルミュージアムへ。 駅から歩いて5分ほど。入場無料。 戦後直後、みんなが飢えていた時代、だれもが食べられるラーメンをつくろうと、安藤百福が1958年にチキンラーメンを発売した。油で揚げて乾燥させ、お湯を注ぐだ... -
ディープ大阪ツアー 釜ヶ崎・飛田・新世界
大阪観光といえば、大坂城やUSJが定番だけど、私が知人をよく案内するの次のような「ディープ大阪」コースです。 JR環状線の新今宮駅に集合し、まずは日本最大の日雇い労働者の町、釜ヶ崎(あいりん地区)へ。 新今宮駅前にあった「あいりん総合... -
隅田川の入口「岩淵水門」
2024年に王子の「飛鳥山博物館」を見学して、旧荒川(隅田川)の洪水で下町が幾度も水没していたため、海まで延長22キロの「荒川放水路」を建設したという歴史を知った。 2025年3月、隅田川と荒川(放水路)の分岐点を訪ねることにした。 地下鉄南北...