-
関東
谷根千散歩 鴎外と東洋文庫
文豪もそぞろ歩き 作家の森まゆみさんが「谷根千」と名づけて有名になった谷中・根津・千駄木は2016年の大晦日に歩いた。 日暮里駅からマンション建設で富士山が見えなくなった富士見坂をたどり、年越しソバのため行列ができた天ぷら屋などをのぞ... -
近畿
和気清麻呂 土木と都市計画のテクノクラート
教科書に登場する和気清麻呂は、忠誠心だけのおもしろみのない人物だった。 平城京で女帝・称徳天皇の寵愛をうけた僧の道鏡が、豊前国(大分県)の宇佐八幡宮で「道鏡を天皇にせよ」という神のお告げがあったと言って皇位につこうとした。それを確認する... -
近畿
空海が星を降らせた獅子窟寺
平安時代の弘仁年間(810~824)、大阪府交野市の山中で弘法大師が秘法を唱えると、七曜の星(北斗七星)が、現在の星田妙見宮など3カ所に落ちたという。実際、弘仁7(816)年には隕石が落下した記録があり、日本の隕石落下の記録で2番目に古い... -
近畿
神武に徹底抗戦した英雄ゆかりの地
九州から攻めてきたイワレヒコ(神武天皇)は大和をめざして大坂に上陸するが、生駒山地を根城とする長髄彦(ナガスネヒコ)に撃退され、兄のヒコイツセ(彦五瀬命)が重傷を負い、その後死亡する。 神武の軍は熊野へ迂回して今度は南から大和にむかう... -
近畿
安政の津波災害を今につたえる地蔵盆の行事 大阪・大正橋
岩崎橋から大正橋 「大正区」は橋の名 大阪市大正区と浪速区の境をながれる木津川の河口は1576(天正 4)年と78年、籠城する石山本願寺へ兵糧をはこぼうとした毛利水軍と包囲する織田軍が 2 度にわたって合戦をくりひろげた。 江戸時代に入ると、... -
中部
火防の秋葉神社 実は火事で焼けていた
2年前におとずれた飛騨高山には、秋葉神をまつる祠があちこちにあった。高山は江戸時代、何度も大火にみまわれたたため、「火伏せの神」である秋葉信仰がひろがった。東京の秋葉原は、火災多発をうけて明治期に秋葉大権現をまつる「秋葉神社」がつくら... -
中部
大井川2025㊦茶の聖地の「天狗むら」
正面の山のふもとが観天寺 大井川沿いは日本一の高級煎茶の産地だ。なかでも旧中川根町(川根本町)の藤川地区は全国茶品評会で「農林大臣賞」などの賞を総なめにして、全国から視察があいつぎ、そのプライドの高さから「天狗むら」とよばれた。 昨年(... -
中部
大井川2025㊥河原砂漠と「水返せ運動」
「越すに越されぬ」というほどの水量を誇った大井川は今、広大な河川敷の大半は白い土砂におおわれ、細い筋の水がちょろちょろと流れているにすぎない。 大井川の本流は実は川ではなく、導水管になってしまったからだ。 ダム群が水を収奪 2024年 延長1... -
旧街道
大井川2025㊤「越すに越されぬ」架橋・渡船の禁止は軍事目的?
「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」 橋もなく渡し船もない大井川は旧東海道の最大の難所とされていた。大井川のなにがどう難所だったのか、そもそもなぜ「徒渉し(かちわたし)」が明治になるまでつづいたのか。たしかめたくて「大井川川... -
北陸
フォッサムグナに栄えたヒスイの王国の巫女王
出雲王国が広範囲に影響をおよぼしたことは神話がしめしている。出雲の神々が、朝鮮半島や能登半島に大きな綱をつけて土地を引っぱってきて島根半島をつくった(出雲国風土記)。さらに、八千矛の神(大国主命)が、「越(こし)の国」にかしこくて美し...