MENU

南方熊楠記念館 20170919

久しぶりに白浜を散歩した。
白良浜近くに車を置いて、岬の先端へ片道2キロほど歩き、南方熊楠記念館を訪ねた。3月に新館がオープンしたばかり。旧館は何度か訪ねたが、新館ははじめて。

GR017421

熊楠自筆の手紙や子供時代の写本、粘菌の標本など、ゆかりのものが山盛りで、熊楠ファンにはこたえられない。旧館のころと展示内容はかわらないのだけど、スペースが広々しているからゆったり見学できる。

GR017424

田辺の旧宅には顕彰館があるが、そちらは研究者の文献がならんでいるだけ。熊楠が残したホンモノを見たければ白浜に来るしかない。
熊楠は和歌山市生まれで、晩年は田辺に住んでいたのに、なぜ白浜に記念館なのか。だれもが不思議に思うところだ。

GR017430

娘婿の水産学者・岡本清造氏が田辺市に旧宅の寄付を申し出たら、「あんな奇人のことなんて顕彰するつもりがない」と市長に断られたという。そのとき、白浜の番所山を所有する町内会が土地の無償貸与を申し出て、この場所に決まったそうだ。

GR017440

江戸末期、異国からの船を見張るための番所があったから「番所山」の名がついた。だから眺望は抜群だ。屋上からは、熊楠が昭和天皇に進講した神島や、円月島などがぐるりと見渡せる。もとは植物園だったからさまざまな植物が観察でき、地形や岩石も独特で、京大の水族館で海洋生物にもふれられる。
白浜・田辺近辺ではイチオシのスポットといえる。アドベンチャーワールドのパンダは子どもちゃんたちにまかせて、大人はぜひ番所山へ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次