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上高地と蝶が岳4

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隣のテントのおじさん2人。ラジオで昔ながらのプロ野球中継を聞いて、ガハハと騒いでいる。
「山から降りたら上野で焼き肉食べて生ビール飲もう」
「帝国ホテルって5万円だっけ」
「2万5000円だとして、ここは500円だから何泊だきるんだ」
……と、つつましくも仲の良いオヤジ会話が延々とつづく。
前の夜のオヤジ2人は1人がもう1人を説教ばかりしていた。
「便所はどっちを使った? 洋式? だめじゃないか」
「ザックには最初に寝袋入れろっていったろ!」云々と怒鳴るオヤジ。
両者を比べるからか、サルはきょうのオヤジには寛容だ。
「奥さんは紅葉を見に京都に行ってるんだって」
「でも京都の紅葉なんて来月やで」
「わかってるんかな。わからないふりしてるんかな。家庭内離婚だったりして」
「正しくつつましいおやじの友達関係ってかんじで、ええ趣味もっててええやん」……とのこと。

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夜通し、時折雨が強く降ったが新しいテントはびくともしない。あたりまえだけど。
小雨が時折降るなか、8時すぎに出発。

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赤いトウモロコシのような実は、テンナンショウに似ているけど、なんて名前だろう。
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明神池までくると観光客がいっぱい。
あとは木道やらを歩く。澄んだ水が音を立てて流れ、鴨や魚が泳いでいる。かっこうの森林浴だ。

河童橋のわきのナントカホテルをのぞくとビーフシチューがご飯やらとセットで4000円近くする。退散。

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「ろくに歩きもせんおばはんが、『ああきょうはよく歩いた。せっかくだからおいしいもの食べよう』とか言って入るやで、きっと。そういうのに限ってブタオバなんや」
サルはふだんの自分を行動をそのまま描写している。

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10時50分のバスで平湯にもどった。
平湯温泉の山あいの渓流沿いにある「神の湯」へ。男女の露天風呂が1つずつと、着替え用の建物しかない。500円。湯が最高で肌がさらさらになる。渓流の水で冷やしたトマトもおいしかった。

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