高速道路を乗り継いで平湯温泉へ。郊外にある駐車場に車を置いてバス（往復２０００円×２）で上高地に着いたのは１４時すぎになった。１９９３年以来２０年ぶりだ。
大正池はコンクリートでせき止められ、帝国ホテルの外観も当時のような豪華感やあこがれを感じない。自分がぜいたくになったのかな。バスターミナルは観光客でごった返している。
山沿いの道を歩いて１時間で明神池近くの小屋へ。
川から離れてしばらく歩き、徳本峠方面への分岐を経て、１５時４５分に徳沢に到着する。
徳沢ロッジと徳沢園という宿泊施設がある。ロッジは公営。私営の徳沢園はちょっとおしゃれでコロナやギネスも売っている。
目の前のキャンプ場は芝生のような快適な草原だ。元は牧草地だったという。
買ったばかりのテントライペンの「トレックライズ２」をたてる。「ひろーい！ これなら全然OK!」とサルは大騒ぎ。幅が１５０センチもあり、ムーンライト１と 比べたら雲泥の差だ。それなのに重さはムーンライトより軽い。買った当時はムーンライトは最軽量に近いテントだったのに。
徳沢ロッジは１６時半から日帰り入浴も５００円で受け入れている。入浴後、レトルトカレーとトマトピューレとビーンズを混ぜて夕食に。１人前の「大盛り」レトルトとごはん１人前を２人でわけた。
雲がどんどん流れる。目の前の山、前穂高あたりだろうか、が残照に染まる。しだいに赤みの位置がうつり、ついには黒い影に覆われる。
真っ暗になり、テントに入ってワインをちびちびと飲んだ。(つづく)
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