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カヤックでみなべ鹿島へ

鹿島へ往路-1

本当は、鹿島神社の前の砂浜から出艇したかった。
みなべの町の正面には広大な美しい浜があるのだ。だが、防波堤が万里の長城のようにつらなり、浜に下りられるところは限られている。
防波堤沿いが国道だから駐車場もない。
あきらめて田辺方面へ。
堺漁港に下りてみた。ちょっと奥に駐車場とトイレを完備した浜があった。
森の鼻という岬の突端だ。
11:35発。
鹿島へ往路-7

浜を守るようにしてのびる突堤を出ても、ところどころに暗礁があるのか白波が立っている。
沖の岩礁で釣り人が釣りをしている。
けっこううねりもあるが、しぶきがコクピットに入ってくるほどではない。
わずかな追い風もあってぐんぐん進み、島が大きく見えてくる。
正面は崖になっているから上陸できない。

鹿島上陸へ-4

右手にちょっと行くと、ヒョウタン型の島のくびれの部分に小石の浜があった。
くびれ部分は平坦で、反対側の入り江も見える。
そこをけっこう強い風が吹き抜ける。島影は風がないが、外海側からそれなりの風が吹いているのだ。
反対側は外海側だからうねりがさらに大きく、時折白波が立っている。
11:53、上陸。ここまで1.7キロ。

鹿島本殿往復-1

上陸した浜の左手の山のふもとに鳥居が立っている。そのわきに「縣立鹿島公園」という碑がある。
しっかりした階段があるからのぼってみる。クモの糸が釣り糸のような太さと強さで、顔に張り付くととるのに苦労する。

鹿島本殿往復-6

頂上に神社があった。鹿島本殿という。

鹿島本殿往復-7

いったんおりた。くびれの反対側の山のほうにも道がついている。

鹿島外海側-3

鹿島外海側-1-2

磯のわきをのぼっていくと、石碑と小屋がある。

鹿島観音堂まで-5

小屋は観音をまつっているらしい(龍の口観音)。
ござが敷いてあり、龍の像がまつられている。

鹿島敦盛の宝篋印塔-2

宝篋印塔は「敦盛の墓」と伝えられているという。明治36年に御山を手入れしているときに埋まっているのが発見されてこの場に安置されたという。
古いトイレがある。きれいなタオルとペットボトルの水が用意されている。
今でもこの島にわたってくる人がいるのだ。
ちょっと下りるとコンクリートと岩でつくられた船着き場もある。

鹿島要石往復-6

トイレのあるところから左手にのぼると、お目当ての要石があった。
丸石が四角柱の石柱の上に飾られている。
鹿島の下にいる地震の神様が暴威をふるおうとするのを要石がおさえているから、この地方は地震や津波の被害が軽いと言われているという。

鹿島要石往復-4

隣には観音像がある。「戦勝観世音」と書いてある。
トイレから反対側にのぼると、鳥居と祠(船魂社)があり。その向かいにコンクリート造りでサッシを備えた建物がある。

鹿島船魂社と長岡記念館-8

窓まわりのデザインは洋風で、アールデコ調というのだろうか。
なかは荒れていて使われていないようだ。
「長岡翁記念館」という。

鹿島船魂社と長岡記念館-7

「寅歳大地震六…為紀念碑」と記された碑がある。いつの地震のことだろう。

鹿島外海側-2-2

鹿島小石の浜とカヌー-1

12:35、ふたたびカヌーに乗り、さっきの船着き場などを撮影するが、外海側は荒れていてうねりが大きいからあきらめて帰ることに。

鹿島船着き場方面海から-8

鹿島船着き場方面海から-1

帰りは向かい風で、うねりが大きくなってきた。

双子の鹿島-2

ときおりバウのデッキに波があたって飛び散る。

出艇した浜には13:26着。往路の倍の時間がかかった。

浜にもどる-4

きょうの距離は4.9キロ。
だいぶ風が強まってきた。はやめに帰ってきて正解だった。
トイレのある快適な駐車場でカヌーをかわかし、分解して収容する。

鹿島案内板-1

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