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八ヶ岳3 東天狗-本沢温泉

11時20分、2646メートルの東天狗の頂上に到着する。
目の前の西天狗までは20分ほどだが、それほど景色はかわらないだろうからピストンはやめる。
北側につらなるはずの赤岳などが雲に隠れているのは残念だ。
頂上で昼食。
パンでチーズをまいてチーズロールとリンゴ。


今日中に硫黄岳までいくかまよったが、雲がでてきたから、ゆっくり本沢温泉におりることにする。
西天狗の北側斜面をくだる登山道沿いの岩場は高山植物の宝庫だ。

足下に白や黄の可憐な花が無数に咲いている。
西側は扇型の谷で、広大な緑の斜面のあちこちを花がいろどる。
「ハイジみたーい!」
本沢への分岐から、稜線をはなれて左手におりる白砂新道をたどる。
急な下りであっという間に樹林帯にはいる。

コースタイムでは本沢温泉まで50分だが、1時間半ほどかかる。
「思ったよりしんどい。これと同じぐらい明日はのぼるの? ふぇー」。
14時20分に本沢温泉に到着する。
小屋の前には水槽に水がひいてあり、ジュースなどを冷やしている。
木の小屋をみて「かわいい!」「山小屋だぁ!」。

個室は1人9500円。2段ベッドがついている。
雑居用の部屋は蚕棚のように部屋の両側が2段のベッドになっている。
荷物をおき、サンダルにはきかえ徒歩5分という露天風呂にむかう。
硫黄岳からながれてくる谷川沿いへ。
爆裂火口の絶壁が眼前にそびえ、川がゴーゴーと音を立ててながれるその脇に、日本1高所?にあるという温泉がある。


更衣室もなにもない。湯の周囲に板がはってあるから着替えには便利だ。白濁した湯が底からコポコポとわきだしている。ポリタンのウイスキーをのみながら湯につかるのは極楽だ。湯加減もちょうどよい。
宿にもどってから内湯にもはいる。
湯の花がういている。これもまたよい。
加温も加水もなし。源泉が42,3度で湯加減はぴったり。
露天風呂とはちょっと泉質はちがう。
窓の外は木木が若草色に萌えている。
夏場は宿の内部まで湯をひいているが、冬場は湯温がさめないように源泉近くの浴槽を利用するという。
今までつかったなかでも1,2をあらそうすばらしい温泉だと思う。

宿の庭で生ビールを1杯ひっかける。入道雲がラクダか恐竜の頭のよう。

あっというまに曇り、大粒の雨がふりだし、雷がとどろきだした。
夕立だ。
もうすぐ梅雨明けだろう。

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